本日は、日本の美智子皇后陛下のお誕生日なのだが
(皇后さま76歳に(共同通信))、
実はマエストロ・イーヴォ・ポゴレリチの誕生日でもある。
彼は皇后さまにリサイタルをお聴き戴いたことが何度かあり、
そのことをとても喜び、大変名誉であると語っていたが、
皇后さまのお誕生日と自身のそれが同日であるという偶然を
果たして知っているだろうか(笑)。
私にとって、私生活では何ひとつ接点などあろうはずもない、
東欧生まれのガイジンさんが、
私の人生をここまで楽しいものに変えてくれることになろうとは
全く、人が人に及ぼす影響力というのは不思議なものだ。
彼の演奏を熱中して聴くようになって四半世紀以上が過ぎたが、
その間、私にとって常に『今』が一番面白い、
というアーティストであり続けたポゴレリチは、希有な存在だ。
『自分は他人にとって重要な存在になると子供の頃から自覚していた』
と、かつて若きポゴレリチは大胆にも述べていたが、
それは確かに正しかった。
彼は、まさしく重要な人間となった。
生涯、彼本人はおそらく一度も直接に関わることのない、
極東の、一ファンにとってさえも。
私はファンとして、彼が幸せでありますようにと、いつも願っている。
彼の後半生が、更に実り多いものであるように祈りたいと思う。
これほど長く、これほど綿密に追い続けた演奏家はほかに居ないし、
私は彼がこれからどうなるかを、できる限り長く、見届けたい。
そのためには、お互いにある程度は、長生きをしたいものだ(笑)。
Happy Birthday!