Ivo Pogorelich, Quartetto di Cremona (YouTube)
YouTubeに、ポゴレリチの弾くショパンのホ短調がUPされていた。
どういう種類の映像であるか、この際、問うまい(汗)。
過去十年以上、徹底して、ただの一枚もディスクを出していない彼の場合、
こういう映像ひとつだって、ファンへの貴重な情報提供となるのだし、
これをきっかけに、新たにポゴレリチに興味を持つ人が
増える可能性だってあるだろうから(逃)。
多分9月17日の、イタリア・トレヴィーゾでの公演映像だと思われる。
共演しているのはクレモナ弦楽四重奏団。
カーンと硬く当たるような音色は、確かにポゴレリチだが、
たったこれだけでは、全体像については想像するほかない。
とりあえずこの映像から私が思うのは、ここ数年のポゴレリチは、
室内楽なり協奏曲なり、共演者がいたほうが、
演奏がいくらか抑制、あるいはバランスの取れたものになって、
彼のために、良いのではないだろうかということだ。
ソロリサイタルだと、彼の異常性を止めるものがなくなるので、
深みにはまりすぎるような印象が、最近は、どうもある。
5月の東京でも私はそれを如実に感じた。
3日のLFJと、5日の東京・6日の福岡のリサイタルとでは、
ポゴレリチの演奏はかなり違うもののように思われたのだ。
しかしそれでも、私はファンとして、彼にソロ演奏をやめて欲しくない。
今すでに、譜めくリストなしでソロを弾くことはなくなっていて、
厳密な意味で、彼は「舞台にたった独り」で出ることが出来なくなっている、
と私は感じているのだが、
これで協奏曲や室内楽のほうに、より明確な活路を見出してしまったら、
アルゲリッチのように、ソロは弾かない(弾けない)人になってしまうだろう。
それはやはりコンサートピアニストとして、最高に幸福な状態だとは
私には思われない。
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それにしてもなぜ、この映像は左90度傾、なのか。
観ていると、徐々にこちらの目がヒラメかカレイのようになり、
最後には発作性頭位めまい症が悪化しそうな気がする。
後半、撮影者の膝と思われるものが画面全面に登場するのは、
何かトラブったのか、それともヤバい状況になっt(以下略)。