転娘みーちゃんは、きょう15歳になった。
3月生まれの彼女は、中3の大半を14歳のままで過ごしたが、
一方で、4月生まれのお友達は、高1になればすぐ16歳だ。
今でこそ、この1年の差は、誰も気にするヒトなどいないが、
幼稚園の年少さんだったときは、さすがに落差があった。
娘は、ついこの前まで2歳児だったというのに、
同じクラスには4歳目前の子供達だっていたのだから。
そもそも、何月生まれとかいう話以前に、
うちの娘は、出生時の体重が2734グラムで、細かった。
育児雑誌に出ている写真の赤ちゃんたちは、
みな、むちむちと太った手足をしているのに、
うちの娘は、いつまでもスレンダーだった。
1ヵ月検診のときもまだ、3550グラムで、新生児並みだった。
体重増加量は十分だから何も問題はない、
という小児科医の言葉は私の耳を素通りして、
なんとかして、この子をもっと大きくしなければならない、
と、新米母だった私は真面目に考えた。
日赤乳児院で体重計レンタルのサービスがあったので、それを借り、
私は毎回、授乳の前とあとで、体重を測っては、
どれだけ増えたか較べて、ノートに記録していた
(私は昔から、変な方向の、記録魔である)。
この体重の増え方が鈍いようなら、母乳が足りていないのだから、
ミルクを足さなくてはならない、
・・・という考えに私は取り憑かれていた。
今にして思えば、実にどうでもいいことに心血を注いでいたのだった。
もし、ここに、タイムマシーンがあったら、私は15年前に戻り、
「あんた、心配要らんから。それ、すげーデカくなるから」
と、新米母の肩を、どんどんと叩いてやりたい思いだ。
娘は今や、おそらく身長163センチはあるだろう。
体重は、私に迫る勢いだ。
ミルクなんか、やらなきゃ良かったのだった。