昨日、諏訪内晶子を聴いてハイフェッツを思い出したことを書いたが、
あれから、境山さんが書いて下さったレスのお陰で、
両者の使用楽器が全く同一のものであることがわかった。
現在の、諏訪内さんの使用楽器は1714年製ストラディバリウス「ドルフィン」で、
これは、かつてハイフェッツが愛用した楽器そのものであり、
87年のハイフェッツの死以来、しばらく眠っていたこの名器が、
2001年に日本音楽財団から諏訪内さんに貸与されていたのだった。
なるほど、ハイフェッツの音がしたのも道理だったのだ!
加えて、諏訪内さんは、あのメンデルスゾーンの協奏曲を、
かなり昔から手がけているのだが、その間ずっとハイフェッツを手本とし、
常に磨きをかけ続け、大切に演奏して来たものだった、
ということも、遅ればせながらネットの記述で読むことが出来た。
そうだったのか。
昨日のメンデルスゾーンは、実に、ハイフェッツとともにあればこそ、
という演奏だったのだ。
諏訪内ファンなら常識みたいな事柄だっただろうに、
私は全然知らなかったものだから、今更ながら捕らわれて、
ひとりで悶々?としていた訳だ。やれやれ(^_^;)。
だが、なんの予備知識もなかった私にここまで伝えた諏訪内さんも、
そして今もなお彼女の中で脈々と生き続けているハイフェッツも、
やはり本物の芸術家なのだと私は思い知ったし、
正真正銘の天才が発する類い希なる威力のようなものを目の当たりにし、
改めて、畏れ入った!という心境だ。
・・・にしても、母に叱られたあとシオたれて聴いたのがハイフェッツ、
勢い込んで来た挙げ句の曲目変更で、がっくりして聴いたのが諏訪内晶子、
どうしてこう、私は「ドルフィン」と幸福な出会いが出来ないのか(T.T)。