舅が来月初めから入院することになった。
外来でのCT、血液及び喀痰検査の結果から見て、
どうも、やはり、食道癌の肺転移らしい、ということで、
入院して胸腔鏡下肺生検をし、確定診断を下す予定だそうだ。
『その結果、ただの肺炎かもしれませんし』
と主治医の先生は言って下さったそうだが、舅は、
「んなもん、気休めよのう(--#)」
と、さすがに信じていなかった(^_^;)。
実は私は、舅にも主人にも言っていないことが、ひとつある。
それは、国立がんセンターのHPの記載についてなのだが、
食道癌の「再発」の項目には、次のように書いてあるのだ。
なんでも知りたい、と舅は言ったが、これだけは私は言っていない。
『どのような治療をしても、再発した(食道)がんが治る可能性は
非常に少ないと考えねばなりません。
再発した場合には、およそ半年ぐらいの余命と考えられます。
放射線や抗がん剤の治療で1年以上生きられることもありますが、
がんの進行が早ければ3ヶ月以内のこともあります。』
http://www.ncc.go.jp/jp/ncc-cis/pub/cancer/010237.html#08
ここには、統計的・客観的に妥当だと思われることが書かれているのだろうし、
私は国立がんセンターの見解に、なんら異を唱えるものではない。
が、敢えて言う、こんなもんは話半分に聞いておけば充分だ。
余命宣告など聞いて絶望するくらいなら、
初めから耳を貸さないほうがマシなのだ。私は体験的によくわかった。
だって、舅の食道癌の転移・再発は、今回が既に二度目で、
初回は術後ちょうど1年の、一昨年のことだからだ!
どこが半年だ?三ヶ月だ?え?しかも抗ガン剤なんてやってないよ??
その一昨年、のどのリンパ節に癌が転移したことを確認したとき、
主治医の先生は、まず、主人だけを呼んで、
「再発した以上、このあとは時間の問題で、次々に出て来ると思います」
と告げられた。同じことは後日、本人にも告知されたそうだ。
だが、舅がそれについて、どう言っていたかというと。
「ま、この病気は、死ぬまでの付き合い、っちゅーことよの」
ああ、じーちゃんの言葉は魔法の言葉だ、と私はそのとき思った。
じーちゃんの言う通りだ。要は糖尿病や高血圧と一緒だと思えばいい。
完治は難しいかもしれないが、死ぬまで仲良くつきあえば良いってことだ。
舅は幸い(?)、自分から本を読んだり、ネットで調べたりはしない。
これが案外、病気とつきあう秘訣なのではないだろうかと思ったりする。
余命の話と同じで、個人差は大変大きいのだし、
書いてある通りになるなどということは必ずしもないのだから、
一喜一憂して免疫力を下げるくらいなら、もう、病院に任せて、
自分は煙草を喫っていればいいのではないだろうか(嘘)。
舅の入院期間中、姑は、自宅近くの特別養護老人ホームに、
ショートステイのかたちでお世話になることになった。
ここは前々から数日単位でよく御願いしているところなので、
姑本人も慣れているし、介護職員の方にもいつも良くして頂いていて、
とても安心してお任せできる。
とりあえず良いところに決まって、姑のためにも良かった。
舅もきっと、ある程度は安心して、入院期間を過ごせるだろうと思う。
ちなみに、姑も、パーキンソン病がはっきりしてきた頃、
私が某病院に彼女を連れて行ったとき、診て下さった先生が仰ったのは、
「お気の毒ですが、この全身状態から言って、あと二年くらいかと」
じーちゃんはそれを聞いて、おいおい泣いたものだが、
ええ、もう、とっくに、あれから三年は過ぎました!
姑は今も元気いっぱいで「さかえさんが他界した?」などと爆弾発言している。
だから余命告知など、話半分だと言っているのだっっっ。