転勤族家の男たち | 転妻よしこの道楽日記

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一ヶ月ぶりに官舎に行ってみた。
ひどい散らかりようだった。
主人がひとりで、当番の夜に仮眠するのに使っていたのだが、
彼は掃除しようとか、綺麗に使おうという意識は皆無だったらしく、
万年床がなぜか二部屋につくってあり、そのまわりにはそれぞれ本が散乱し、
テーブルもその両方の部屋にひとつずつ置いてあり、
その上はそれぞれ、書類や食べ物やゴミが乱雑に乗っていて、
………つまり、2セットの惨状が展開していたのだった。
ほんとに、あの掃除魔の息子か、キミは!?

我が家の掃除魔・舅は、このごろいっそう綺麗好きに拍車がかかり、
「服を脱ぐとき、自分の体から乾燥した皮膚の粉が落ちる」
という理由で、いちいち外に出て着替えをしている。
どうしておじいさんが外で時間をかけてストリップしているのか、
通行人は理解に苦しんでいるのではなかろうか。
これだけは言っておくけど、私が虐待しているんじゃないからねっっっっ。

さて、官舎は、風呂もモノ凄かったので、磨いた。
磨いたついでに入浴してやった。
それでよけいな時間がかかったが、
このくらいのリラックス・タイムは、許されて然るべきだ。
私は常日頃、とても忙しい毎日を過ごしている主婦なのだから。
それに我が家は、掃除魔の舅が風呂を汚すことを非常に嫌い、
彼自身は必ず健康ランドで入浴し、家の風呂は使わないので、
私も、出来るだけ外で入ってきたほうがいいのだ。

そういえば、外で入浴、というフレーズで思い出したのだが、
主人は以前、某スポーツクラブの会員だった。
結構な入会金と会費を払い、彼はそこで減量に努める筈だったのだが、
ある日帰ってきたときに、
「どう、トレーニングになった?」
と尋ねたら、
「お風呂入っただけ」
とヌケヌケと答えたことがあった。
そんな高価な会員制の銭湯ってアリかよ!?
彼もまた、掃除魔の父親とは別の理由で、外で入浴したい男だったのだ。

そうだ、彼は、朝のトイレも、
シャワートイレでないと駄目だ、という理由で、
ホテルまでわざわざ行く男だったな。
彼はどこのホテルにシャワートイレの設備があるかを、
転勤のたびに、ことこまかにリサーチしている。
従業員から毎朝「いらっしゃいませ」と言われるのが、
そろそろ苦痛になって来たとのことだが。

ったく、どういう了見なんだろうか。
この家の男達は全然わからない。