昨日から急に気温が下がり、昨夜はゴウゴウと強い風が吹いて、
一晩中、雨戸がガタガタと大きな音をたてていた。
私は、ネグリジェ姿の貴咲美里ちゃんが、窓の外に張り付いて
『ヒースクリフ、ヒースクリフ』と呼んでいる、
という夢を見て午前三時に目が覚めた。
やれやれ。お陰できょうは寝不足だ。
私は体質的に手足がとても冷えるので、寒い季節は苦手だ。
ほかほかとぬくもれば、血の巡りが良くなって頭もよく働くのに、
という気がする。
私がもし、住む場所を選ぶことが出来るとしたら、
暖かい気候の土地が良いと思う。
が、知人のフトドキ者のアメリカ人が以前言ったのだ、
「合衆国のアホの90パーセントはカリフォルニアに居る」と。
西海岸の、すぱーんと抜けるような青い空、年中つづく温暖な気候は、
人間から緊張感を奪い、ノーテンキにしてしまうのだ、と彼は言っていた。
この話はほとんど、彼のウケ狙いの誇張だとしても、
確かに、人間が一定の緊張感を維持し、
高度に内省的な精神活動をしようと思ったら、
ある程度、厳しい気候のほうが、ふさわしいのかもしれない。
その証拠に、世界の文豪とか、歴史的に有名な学者とかは、
圧倒的に、緯度の高い地域から多く輩出されている。
そういえば、モスクワで十年暮らしたのち、ザグレブに戻ってきたとき、
ポゴレリチもインタビューで言っていたな、
「自分には冷たい気候のほうが合っていることがわかった」と。
それで彼は、ロンドンに移住してしまった。
しかし、私はやはり、豪雪にネをあげて松江から逃げ出した、
小泉八雲の気持ちのほうが、よくわかる(^_^;。
ああ、今夜も、キャシーがやって来そうな空模様だ。
あんよが冷たいよぅ。