退廃の家 | 転妻よしこの道楽日記

転妻よしこの道楽日記

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きょうは、主人がひとりで官舎の片づけに行っている。
彼の考えることも、多分、私と大差ないだろうから、
この機会に、娘や私の「訳のわからないもの」を処分したい、
と内心思っていることだろう。
改めて荷物を全部ひっくり返してみたら、きっと、次から次へと、
私の道楽の品物が出てきて、彼は今頃、
怒りに身を震わせているかもしれない。

結婚するとき私は、婚礼箪笥などの
いわゆる嫁入り道具を一切買わなかった。
かわりに、膨大な量のCDとビデオソフトと、
フロッピーディスク、それに書籍を持ってヨメに来た。
我々の新居となった官舎の部屋の壁に、
イーヴォ・ポゴレリチのポスターを貼った私に、主人は、
「新婚なのに、なんで、そんな男(名前が覚えられない(T.T))
の写真を見て暮らさなくてはならない」
と苦情を言ったものだった。
これがのちに、私が和央ようかに狂ってしまってからは、
もう新婚でこそなかったが、それにしてもなぜ、
男の格好をした女の写真を眺めて暮らさなくてはならなくなったのか、
彼はますます頭を抱えたに違いなかった。
…が、その頃にはとっくに学習が進んでいた彼は、既に無言だった。

いや、それどころか彼は、我知らず少しずつ、私に毒されていたようだった。
音楽に趣味のない彼は、私がいくら熱をあげていても、
ポゴレリチの周辺には、いっこうに関心を示さなかったが
(美人の女流ピアニストだっているのにな?)、
宝塚の生徒さんを覚えることにかけては、不思議な適性を示すようになった。
彼は、特に若い娘役さんたちの名前を覚え、出演作品が言えるようになり、
ついには、「宝塚おとめ」を眺めながら、
初舞台生の誰に将来性があるかを、自ら占うまでになった。
今や、各組新人公演にかけては、彼は私より詳しい。
宙組の「音乃いづみ」がどういう役者であるかを説明できる、
四十代国家公務員の男性、などというのは世の中、そんなに居ない(爆)。

ちなみに、この人がこれまでで最も高く評価している男役は、
元星組トップの「紫苑ゆう」である。
彼の私物の中に、星組公演「ジャンプ!オリエント」のビデオが、
きっちり入っているのを、私は昨日も、見た(爆)。

なお、賢明な彼は「和央ようか」についてはほとんど直接にコメントをしない。
彼女に対しては、なにがしか、私の「本気」を感じるからだろうと思う。