アレグリア2!観てきました☆

昨日は初のアレグリア2w

仲間達と行ってきちゃいました。


いやぁ、サーカスとか小さい頃以来だったから楽しかったわ。

音楽も楽しげだし、なんといっても、独特なピエロのテイストが

なんともグッド。可愛らしい演出で周りのちびっ子が大喜び。

さすがエンターテイメント集団だね。

素人との絡みもなかなかでした。


実はちょっとしたワケで、公演途中の30分間の休憩中に

舞台裏を見学させてもらうことが出来ました。

出演者の皆さんが顔だけメイクした状態で休憩していて、

なんか不思議な国に来ちゃったかんじ。

重要な役で出演していた少年も、バスケットのゴールで遊んでました。

「HAPPY HALLOWEEN!」てみんなで元気に挨拶。


席に戻ると、公演の後半がスタート。

ついさっきバスケで遊んでいた無邪気な少年も、

キレイな衣装をまとって登場。

数分前の無邪気な表情とはうって変わって、まさにプロそのものの表情だった。


11月22日、もう一度アレグリア2を観にいきます。

その時には、また違った表情を見せてくれるんだろうか。

ちょっと楽しみ。

凝ってます。


何がって、肩が。

昔からあまり肩が凝るタイプの人間じゃなかったんだけど、最近こるようになったとさ。


「肩の筋肉発達してますネ~。」


脱ぐと時々いわれます。


ぶんぶん指揮振ってるとそうなるみたい。


適当に、省エネで指揮振ろうと思えば出来ないことはないんだけど、


でもやっぱ


指揮者は背中で語らなきゃ。


と、思うわけです。


ルックスとかどーでもいいぜー。(V6岡田君調。)

ファッションとかどーでもいいぜー。(V6岡田君調。)

背中に惚れてください。


脱ぐとすごいんです。


昔はいい意味ですごかったんです。

「どこに惚れたか」って

「体に惚れた」って

言われるくらいすごかったんです。


でも今は逆の意味ですごいんです。

あぁ~昔のオレの体かえしてぇ。


そろそろ体鍛えようかなぁ。

でもムキムキ過ぎるのもちょっと・・・・なんです。


でも肩の筋肉だけは現役。

大学に入学してから4年間、とことん付き合うことになった団体、

wind orchestra Dolce。


これまでに本当にたくさんの思い出と経験を、ここで積むことになった。

苦しいことも、楽しいことも、辛いことも、うれしいことも、この4年間、

そういった強い感情はいつもこのDolce と共にあったと思う。



5月。入部直後、これほど居心地の悪い楽団はないと思った。

指揮者、先輩の言動、行動すべてに疑問を抱き、その団体のあり方、

そのものに対して不信感を隠しきれなかった。


周りに自分の意見や疑問をぶつけていくうちに、この楽団にとどまる

ことに対する疑問はMAXに達していた。けど、それでも考え方や気持ち

を共感できる仲間とも出会うことになって、踏みとどまる。


6月。少しずつ楽団の雰囲気になれてくる。


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2002年6月。早慶戦観戦。


この頃から、同じような考えを持つもの、逆の考えを持つもの

の違いなどの認識が生まれてきた。そして、この楽団において

これまでにどんな問題があったのか、そして今はどんな問題が

あって、これからどこへ向かおうとしているのか、情報の整理が

だんだんと出来てくる。



7月。初めてのステージ。


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2002年、7月。七夕祭。


大学で最初の大きなステージになった。

まだまだ納得のいかないことは山ほどあったけど、それでも

この楽団のいいところも少しずつ、見えてきた。

しかし、大切なものが欠けているような気がしてならない。



8月。自分が去るか、全身でぶつかってみるか。

その選択を迫られることになった。

「指揮者をやってみないか。」

その言葉はあまりにも以外で、まったく予想しなかった展開

に、そのときの驚きは今でも忘れない。


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2002年、8月。同期で親睦合宿。


様々な不振感を抱きつつも、同期との距離は縮まっていく。

彼ら同期の仲間達を、がっかりさせるようなことはしたくない。

そう心に思うようになる。



9月。Dolce の指揮者として、初めて指揮台にあがる。


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2002年9月。初の合宿。


この合宿で指揮者として初めて棒を振ることになった。

曲は「久石譲アニメメドレー」。

ポップスでもともと知っているメロディーも多く含まれる曲だったから

特に不安はなかった、はずだった。


指揮台で一度曲を始めると、曲とは思えないような、音と音の大喧嘩

が目の前で繰り広げられた。頭の中に確かにイメージはあるが、しかし

それをどう伝えればいいのか、どこから修正すればいいのか、そのとき

全く考えられなかったのを今でもはっきりと覚えている。


指揮台の上は、自分の疑問と不振に対する自分の主張を試す場であり、

少しでも分かり合えてきた仲間達との意志の確認の場でもあった。

でもそれは、とても苦しく、恐ろしいほどまでに自分を痛めつける場でも

あったことに気がつく。



11月。最初の定期演奏会。そして4年生の引退。


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2002年11月。秋の定期演奏会。


この頃になると、同期の結束はますます強くなってきていた。

Dolce で初めての定期演奏会で、自分にとっても初めての

指揮者としてのステージを経験した。


自分の無力さ、未熟さを深く痛感しながらも、すこしずつ、

Dolce の中の「何か」をこの手で動かすことができた、という

感触をつかむことが出来たのを覚えている。


当時の4年生はこれで引退することになるが、それでも次の

年からは一人の団員として、そして一人の指揮者として、また

気持ちを入れ替えて挑戦していこうと心に決めた日でもあった。



2月。4年生の卒業。同期との結束。

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2003年2月。スキー旅行。


自分たちの学年、という認識はもうかなり強くなってくる。

初めて顔を合わせた頃は、本当にそれぞれまったく違った性格と

考え方をもっていて、はたしてうまくやっていけるのだろうか、なんて

不安がもの凄くあったが、こんな仲間達とここまで仲良くなれたのも

Dolce があったからこそ、そう思えるようになってきていた。


この楽団で音楽をやると決めなければ、決して知り合うことのなかった

だろうといえるくらい、それまでに付き合ったことのない、新しいタイプの

仲間達と、大学の4年間、ずっとうまくやっていけるといいな、そんな風に

思った冬の旅行だった。


・・・つづく。

10月16日(土)。

秋の学園祭「SFC秋祭り」の2日目のこの日、大学の講堂にて

我がウィンドオーケストラDolce の秋の演奏会。その記憶。


今回の演奏会は3部構成で、2部がアンサンブルステージで、

1部、3部が吹奏楽オリジナル曲。今回の演奏会では、いつもの

ポップスステージは組み込まれていない。



第1部の演奏曲はシーゲート序曲、大草原の歌。


直前まで準備でドタバタしたため、うまく心の準備をする間もなく

開演を迎えてしまった感もあって、演奏に集中し切れなかった。


開演直後、演奏会のオープニングを飾る「シーゲート序曲」。

冒頭の短いソロを吹かねばならない。

こんなときに限って、これまで間違えることなどなかったそのソロで

音が出なかった。一気に冷や汗が額から頬を伝い、あっというまに

首や喉に伝ってくるのが感じられた。


2曲目に演奏したのは「大草原の歌」。

高校の吹奏楽部でイヤというほど練習し、演奏した曲だ。

この曲では何を今更、と思えるくらい慣れたものだったけど、

これも思うように指が回らない。これほどまでに失敗した演奏は

今までに'体験しただろうか。冷や汗はさらに増して行き、緊張の

第一部はあっという間に幕を閉じた。



第三部、今回は2曲とも指揮を担当した。


1曲目は「栄光のすべてに」。

有名なスウェアリンジェンの曲だ。

2年前の同じ演奏会でもこの曲で本番を迎えていたので、

この曲をこの楽団で指揮するのは2回目だ。

曲の構成、イメージはもうすっかり入っているため、棒を持つ

手と全身が自然と動く。それでも一音一音、大切にするため

神経をとぎ済ませる。


演奏する仲間達の表情はそれでもまだ硬かった。

小休憩の後の最初の演奏だったこともあって、それぞれ緊張も

あったのだろう。みんなが必死に、僕の振る棒の微妙な動きに

集中しているのが分かる。目の前のステージ上からはもちろん、

指揮を振るこの背中にたくさんの来場者の視線を感じる。


前からも後ろからも、横からも、360度から視線を受け、その

中で自分の感情、センス、表現力を最大限に発揮する。

指揮を振るのも4年目。客の前でステージにあがるのも8年目

になるのに、毎回、本番を迎えるとその難しさ、過酷さ、そして

言葉に出来ない感動と楽しさを再確認することが出来る。


「指揮者は、演奏者には目と指揮棒で、客席には背中で、

 自分を表現し、感動を与えるのだ。」


舞台の袖で、指揮台へ向かう道のりで、極度の緊張を感じながら、

昔、先生に教わったその言葉をいつも思い出す。



第三部、メインとなる「吹奏楽のための第一組曲」ホルスト作曲。


緊張はまだ止まらない。いや、まだここでこの緊張を止めてしまう

わけには行かない。


実はここ1ヶ月間、疲れはピークに達し、日々癒すことの出来ない

まま、その日のステージに立っていた。

今朝の体温は27度8分。

汗はすでにカラダ全身に流れ、めまいと頭痛で限界かとも思った。

舞台の袖から指揮台へなんとか歩き、客席へ向けてゆっくりと一礼

する。たくさんの拍手を受けながらゆっくりステージを振り返ると、

仲間達の表情は言葉にならないほど優しく、とても輝いて見えた。


一人一人と目線をあわせ、口にすることはできないが、演奏前の

最期のメッセージを送る。 「よし、頑張ろうか」。


この瞬間、僕は仲間達に大きな力と、勇気をもらった気がした。

指揮棒を構えると、みんなの表情は一気に引き締まり、いつの間にか

めまいと頭痛も気にならなくなっていた。


一呼吸おいてから、力づよく、でもゆっくりと棒を振り始めた。


ひと振りごとに、これまでの練習の日々や思い出が甦ってくる。


言葉も交わさずに、目線と、指揮棒と、このカラダ全身とで、

目の前の70弱の仲間達と心を通わせることができる。


ステージ上の、誰一人も残さず、その10分間で目を合わせた。

皆、力強く、まっすぐに、最大限の力を発揮しようとしているのが

感じられた。


本番、客席を背にして指揮を振るこの10分間の間、僕は世界一の

幸せものになることが出来るのだ。


客席からの、絶えることのない大拍手を全身に浴び、アンコールを

迎え、すべての演奏がおわると、一気に全身の力が抜けた。


言葉になんかできない、そのときの感情は、皆の前で口にできるほど

簡単なものじゃなかった。


この気持ちをみんなに伝えるのは、今じゃない。

そう思った。

今更、改めて書くのもなんだけど、

音楽はマジ好きです。

ロックバンドを組んでいたこともあったし、本気でボーカルで食っていこうと

思っていたころもある。今はもう楽器ばっかりになっちゃったけどね。


基本的に、音楽やっている人は好きです。

特に、自分の人生をかけてずっと音楽やろうとしている人は大好き。


音楽やってる人に悪い人はいないと思うし、みんなそれぞれ熱いものを

もってるなぁって思うと、感心する。

自分がどんなに苦しくても、辛くても、音楽だけは諦めずにやっていける人

って、本当にカッコいいと思うし、尊敬に値する。


そんなに上手くなくてもいい。

だけど、「まだまだ理想には追いつけないから頑張る」という謙虚さと、

「絶対に上手くなってみせる」という執念を持っている人。

そういう人が、いつの間にかみんなに注目されるほどの技術を身につけ、

そして誰もに愛される音楽を生み出せるようになるのだと思う。


自分も、まだまだヒヨッ子。

だけど、これからも自分を信じて、このスタンスを貫いて生きたいし、

同じ気持ちを共感できる仲間達にいつか出会えることを願う。