実際、ブレストって役立つのですか? | 豊田礼人の正しく愛される経営術

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レイマック代表で愛される会社経営コンサルタント(中小企業診断士)の豊田礼人(とよたあやと)のブログ。

おもしろそうなセミナーには、どんどん参加してみることにしてるんです。


しかし困るのは、いきなり参加者同士でグループにさせられ、ブレインストーミングを強要される時。ブレインストーミング(通称ブレスト)とは、あるテーマに関して、参観者が制約を設けずにどんどんアイデアを出していき、今まで思いつかなかったようなプランを導き出す方法です。


脳みそをストーム(嵐)のように激しく使え、ということです。


しかしこれを、初対面の人と、特に思い入れも関心も無いテーマについてやらされるのは、個人的にはちょっときつい。


そもそも僕は、本当に良いアイデアって、みんなで話し合うことで生まれるのではなく、1人の強烈な思い入れによって生まれることの方が多いのではないか、と思っているんです。


絶対に成功させたいという強い信念を持った個が、とことん深く考えるからこそ生まれるもの。


その深い思考があったうえで、他人と意見交換やブレストみたいなアイデア出しをしたときに、
ふっとすごいヒラメキが生まれる。個の深い思考があったうえで、他の考えに触れることでバーンと新しいアイデア生まれるんじゃないか、と。


セミナーで、軽い気持ちで参加した者が、適当に出したアイデアで役に立つものなんて、ほとんどないのではないか、と思います。


起業家や経営者は孤独です。


結局、最後は自分で決めないといけない。そして失敗すれば、全部自分の責任になる。


だから、人任せにしないで、自分の頭でとことん考えなければいけない。


1人でとことん考える。それでもいいアイデアが思い浮かばないなら、ブレストをしてみる。


すると、自分の頭の中でさんざん考えたことに、違う角度から見たアイデアが突き刺さり、新たな展開が見えたりします。


それで、もう1回自分で考えてみて、最後は自分で決断する。


ブレストで、新しいアイデアを生み出すことはできるかもしれない。でもベースは、経営者が1人でとことん深く考えることが重要です。


個で思考→ブレスト→行動→個で思考→ブレスト→行動→・・・


このサイクルが大事かと。これが鉄板。


応援しています。

(メルマガ556号より)