シネレンズとオールドレンズで遊ぶ! -9ページ目

シネレンズとオールドレンズで遊ぶ!

カメラマンヨッピーのブログ。シネレンズやオールドレンズなどのマニュアルフォーカスレンズをミラーレスカメラに装着して遊び、試写を載せていきます。カメラ界でまことしやかに語られているうわさも再考察していきます。

先日撮影で参加させていただいた★STAR GUiTER 『Mind Surf feat.daoko』PV がYouTubeでアップされました。


★STAR GUiTAR 『Minf Surf fear.daoko』

http://www.youtube.com/watch?v=0dkZhBOowoc


クラブシーンからメジャーアーティストのプロデュースまで幅広い活動を続けるSiZKのソロプロジェクト『★STAR GUiTAR』

彼の3rd ALBUM『Planetaly Folklore』に収録されている『Mind Surf feat.daoko』は高校生ラッパーとして注目を集めるdaokoとのフューチャリングナンバーです。


今回監督と話し合い

『表向きの強さ』⇔『内面の弱さ』

『安定』⇔『不安定』

といった相反する感情のあいだで揺れ動く感じをテーマとして撮影しました。

音楽のループ感とフロー感を映像で表現するためにいろいろ試行錯誤しました。


5D MarkⅡとステディーカムタイプのスタビライザーで安定した歩きのシーンとE-p3にCine-Xenon25mmF1.4を手持ちで撮った不安定な歩きのシーンをミックスして編集したり、バストアップのシーンではCine-Xenon50mmF2(前期ハレーション玉)を使いハレーションで揺れ動く心情や、表情を表現しました。


編集をあえてラフにすることにより不完全でナイーブな感覚の表現にも挑戦しています。


よかったら見てみてください。



友人よりCookeSpeedpanchro 40mm T2.3を譲ってもらった。


35mmムービーカメラ専用レンズCooke Speedpanchroは20世紀の映画産業を支えたレンズといっても過言ではない。


映画館のスクリーンという究極の大伸ばしを想定して設計、生産されたレンズはもちろん1本1本手作りで、一切の妥協のないつくりである。


今回のレンズはシリアルから1960年代のレンズでコーティングはブルー。シングルコーティングだと思われる。



シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
レンズヘッドがアリフレックス用ハウジングに入っているような形状である。

ムービーカメラではよくある作りだ。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

Taylor&Hobson社のレンズらしく隙間にぎっしり文字が刻印してある。かっこいいです!

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

Kinetalなどは後玉周辺の見えないところにも刻印が入っています。

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

ブルー~紫色のコーティングです。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

レンズの左右に切り欠きが見えます。通常1つなのですがPanchroには2つあります。

このことによりレンズを上下ひっくり返して付けることができます。

そうすると・・
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
メーター表記とフィート表記を切り替えることができます。

あとフォーカスノブ(このレンズにはついてませんが、ピント合わせ用のつまみ)を左右逆にすることができます。アシスタントがピンを合わせる際に体をいれるスペースがない際や俯瞰での撮影などに役立ちます。完全に現場でしか必要ない機能ですが。

プロの現場でブラッシュアップされてきたパンクロならではの機能と言えます。


35mmシネカメラ用レンズの最高峰と言えるSpeedpanchroのライバルといえばZeissのCine-PlanarやAngenieux,Kinoptikであろう。特にCine-Planarは宿命のライバルと言える。

実は、このライバル関係は1900年初頭に始まる。1897年にCarlzeissのルドルフがPlanarによりダブルガウス型の基礎理論を確立する。

1920年にTaylor&Hobson社のリーがOpicでその可能性の扉を開く。その後1932年にリーによりSpeedpanchroが世に送り出される。

生みの親がZeiss、育ての親がTaylor&Hobsonと言える。

この2社の関係が良ければ最強のタッグになっていたであろうが、そうではなかった。

これは世の中的な流れであったと思われる。

20世紀初頭、斜陽であったとは言え世界の中心は大英帝国であった。もちろん産業革命以後世界の産業もイギリスが牽引していた。

この時代のドイツは急成長を続けヨーロッパの産業の覇権を取ろうと虎視眈々と機会を伺っていた。

そんな関係下での両者の関係が良好なはずはなかった。

Taylor&Hobson社はTessarをはじめとするドイツ勢の4枚玉をTripletのコピーだといい、PlanarをはじめとするダブルガウスもOpicタイプと呼んでいた。

Zeiss側がTessarをTripetのコピーではないと主張するのはこのことがきっかけであると思われる。

この関係性は一時期の日本とドイツの関係にも似ていて興味深い。


さて一時期Sonnarの陰に隠れガウスタイプは日陰の時代を送るが、戦後のコーティング技術解禁によりダブルガウスの時代が来る。PlanarとPanchroは映画業界という最高の舞台でしのぎを削ることとなる。

その戦いは両社の技術力の戦いであり威信を賭けた戦いであった。

それから80年にわたり両社は映像用レンズの世界で未だに技術を競い合っている。

ZeissのPrimeLensシリーズとCookeのPrimeLensシリーズは現在も映像世界で最高のレンズである。


余談であるが、現在のCooke社はTaylor&Hobson社のレンズ部門なのだそうだ。

Taylor&Hobson社が測定機器専門の会社になるにあたり、レンズ部門をCooke社としたそうである。

以前Cooke社が設計したTripletレンズをTaylor&Hobson社が生産していたことから考えると、今は昔の逆の関係になっていて面白い。


さて最後に写りです。

正式に撮影に投入していないのであくまで試写になります。

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
なんの写真かというと
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
鳥の群れがいます。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
夕暮れです
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
拡大すると『Computer』の文字。どこにあるか探せないと思います。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
正解はここ・・・って見えません。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
和歌山ラーメンです
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
泡が立つのは美味しいラーメンの証拠と勝手に思い込んでいます。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
口径食とエッジの共演
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
美しいです。


見ていただいてわかるとおり驚異的な解像力です。特に無限遠での解像力は最強だと思います。

F値は2.8です。

カメラがPEN E-P3であることを忘れてしまいそうです。1200万画素の写りではないと思います。


このレンズは四隅に若干ケラレを生じますが、フルサイズでも使えます。

α7Rで」撮影したら一体何が起きるのか、見てみたいです。





先日SONYからα7Rが発表された。


実はずいぶん前からSONYがフルサイズのミラーレスを開発しているという噂はあったが、具体的なラインナップは謎であった。


発表されたそのラインナップを見て唖然とした。なんとボディーが2種類(2400万画素/3600万画素)。

フルサイズ専用レンズが5本(35mm、55mm、24mm-70mm、28mm-70mm、70mm-200mm)うち3本がZeissである。今回のプロジェクトの本気具合が伝わってくる。


Zeissレンズのスペックは広角35mmはf2.8で標準は55mmのf1.8と控えめであるように見えるが、α7Rがフルサイズ3600万画素ローパスレスセンサーを搭載していうカメラであることを考えると納得できる。このクラスのセンサーはもはや35mmというよりは中版カメラの解像力を持っている。その為専用レンズも中判カメラ並みの性能が必要となる。PhaseOneやHasselbladDigital用のレンズと同等の解像力でイメージサークルが35mmフルサイズのレンズと考えると上記のスペックがZeissの本気レンズであることがわかる。

特に55mmF1.8の標準レンズはその端数にZeissの妥協のない設計思想が反映されていると思われる。

そして今回意外なのは35mmも55mmもゾナー名であることである。この画角域はガウスタイプで設計することが通例であるが、ミラーレス化に伴いバックフォーカスが短くなったためガウスタイプが使えなかった事が想像できる。

ホームページの画像サンプルを見る限りでは解像度優先であまりボケは深くないように思える。


今回のα7のラインナップの2つの事柄からあることが推測できる。

一つ目は画素数。α99を超える3600万画素のセンサーを搭載している点。

二つ目は名前。本来ミラーレスならNEX名が妥当であるがα名を冠しているところ。

この二点からSONYがカメラの主流をミラーレスに絞ったことが伺える。α7RはSONYの事実上のフラッグシップとなっていくであろう。通常ならばα1や9がフラッグシップであるが、ソニーのカメラ部門の前身であるミノルタにとって7とは特別な数字である。アメリカ初の有人衛生フレンドシップ7に採用されたミノルタハイマチックはその後このことにちなんでハイマチック7の名がつく。世界初のAFシステムカメラもα-7000である。

SONYがミラーレスに特化したと推測できる理由がもう一つある。それがα7の存在である。

グレードダウンモデルを投入したところにSONYのミラーレスカメラ界で地盤を磐石にしようというSONYの意志が感じられる。今のところAマウントの廃止はないとメーカー側はリリースしているが、OLYMPUSの例もあるのでどうなるかはわからない。


今回α7Rの仕様を見て気になった点が2点ある。

1点目がセンサーサイズのセレクトができる点だ。

フルサイズとAPS-Cがセレクトできる作りになっているようだ。もちろんFEレンズとEレンズの移行措置と思われるのであるが、ユーザー、特にシネレンズ使いとしてはかなりありがたい機能である。

今後発売されるであろうフルサイズ機も追随して欲しい機能である。

もう一つは動画への対応である。α7R/α7はヘッドホン端子と音声レベルモニタとレベルコントロールができる。そして別売りオプションでXLRアダプターキットを発売した。ヘッドホン端子はスチルカメラマンにとってはその重要性が分からない装備であるが、動画、特にプロにとってはとても重要な意味を持っている。プロのムービーカメラマンにとって音は映像と同じくらい重要な要素である。特に同録(同時録音)の場合映像を撮りながらモニタリングできたりその場で確認できたりするヘッドホン端子の存在はプロ機材には欠かせない要素なのである。XLRアダプターは音声さんなどが入った時に音声さんの音声を同調させるのに必要な端子になる。つまりα7Rは動画のプロユースを目指しているカメラなのである。

もちろん通常のビデオカメラでもプロ用機材を作っているSONYだけあってそのへんのツボは押さえている感じである。動画時のオートフォーカスも普通にできるようなので、CANONのEOSシリーズより一歩先を行く感じである。


これらの要素を見返していくと一つの考えにいたる。

SONYはミラーレスのジャンルでトップの地位を確立しようとしているのではないか?ということである。

一眼レフデジカメを作った結果、ブランド力でCANON,NIKONに勝てないことを悟り、ミラーレスで活路を見出そうとしている気がする。つい先日もOLYMPUSがマイクロフォーサーズで行くことが決まった。

2強が居座る一眼レフではなくまだ群雄割拠で勢力図が固まっていないミラーレス界でのトップ獲りにSONYが本腰を入れたということであろう。

SONYは先日発売のiPhone5s/5cに搭載されてるカメラモジュールも供給しているようだ。

フラッグシップはミラーレス。エントリーはiPhoneというのがSONYの戦略であろう。スマホ用デジカメレンズユニットもその一環であろう。


最後に一眼レフの優れたとこはどこですか?と最近聞かれることが多い。正直シャッターのタイムラグ以外はミラーレスでも十分だと思うし、そう答えている。マイクロフォーサーズが開拓したミラーレス界も成長して一眼レフを超え始めている(もう超えてるかもしれない)。CANON,NIKON陣営がSONY,OLYMUPUS率いるミラーレス陣営と天下分け目の死闘を繰り広げているのが現在のカメラ業界な気がする。

その天下分け目の戦いもα7Rの登場でミラーレス陣営に傾きつつあるのではないだろうか?


このジャンルから目が離せない。


2度目の登場となるAutoQuinon 55mm F1.9


エキザクタマウントの絞り連動腕機構と補助ヘリコイド機構そしてマウント変換アダプターのゴシックな組み合わせがメカメカしいです。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
特徴的な絞り連動腕をもつAutoQuinon
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
多くのエキザクタレンズがボタン式なのに対しこのレンズはスライド式のシャッターを持つ。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
シャッターの上にはレリーズを差し込む穴も見える。文字が書いてある特記で連動↔非連動を切り替える。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
かなりゴシックな外見になっている。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
シルバーの鏡胴が美しい。

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
外見の無骨な感じとは正反対の幻想的な写り。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
光の粒美しいです。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
水彩画のような絵が撮れます。補助ヘリコイドアダプターにより軟調な写りがさらに柔らかくなってます。


外観と写りのギャップ萌えです。








Biotar25mm F1.4 AK-16用 レンズが到着しました。


相模原のシネヴィスさんでAK-16を見せていただいて以来気になっていたレンズですが、偶然手に入りました!!


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

アルミニウムの凝った作り。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
ピントリングのエッジは切れそうなほどシャープです。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

レンズ全体の雰囲気はエキザクタマウントのCarl Zeiss Jenaレンズ達に近い。

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
マウントはArriflexやM42よりも径が大きい。フランジバックはライカMマウントよりやや長い。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
後玉は小さくCine-Xenon 25mm F1.4とほぼ同サイズ。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
アダプターがない為とりあえずパーマセル(テープ)で仮止め。意外にレンズはでかいです。


シルバーボディーと合わせるとかなりマッチしそうな予感。


レンズのコンディションは後玉に若干のコーティング劣化が見られるものの、写りに影響のないレベル。


その他はかなりいいコンディションです。


試写です。


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
開放
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
エッジカリカリです。ボケの深さはさすがF1.4
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
F2.8
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
カリフワです。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
開放接地面
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
階調豊かさはさすがZeiss
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
デジタルだと色飽和を起こしがちな赤も
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
しっかり描写!素晴らしい写りです。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
さすがテープ固定だと光軸がずれてきます。ケラレも少し多めになってます。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
中心部解像力は最強クラスです。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
左上拡大です。16mmフォーマットながらイメージサークルギリギリまで像が流れないのは驚異的です。


BiotarもPlanar同様、平面性にこだわったレンズチューンが施されていますが、本来画面外の部分でさえシャープに結像しているところにCarlZeissJenaのこだわりが感じられます。


これからワンオフのレンズマウント制作を依頼しようと思っています。


出来上がったら報告します。










先日撮影した『道玄坂下り隊/金色グラフティー』ROTTENGRAFFTYカバーVer.のPVが公開されました。


動画部分の撮影を担当しています。


『道玄坂下り隊/金色グラフティー』ROTTENGRAFFTYカバーVer.PV


このPVはROTTENGRAFFTYの名曲『金色グラフティー』をガールズカバーした曲のPVです。


2.5次元ガールズ・エア・カバー・プロジェクトの彼女たちらしい作品になっていると思います。


この曲の他にも、『ELLEGARDEN』、『TOTALFAT』、『Knotlamps』、『NCIS』、『GREEN DAY』など

国内外の大人気パンク・ロックバンドをカバーしています。


気になった方はこちらのアルバム『SK8ER GIRLS STYLE!!』をチェックしてみてください。



シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

SK8ER GIRLS STYLE!!/道玄坂下り隊

01. Salamander(ELLEGARDEN)
02. 金色グラフティー(ROTTENGRAFFTY)
03. Pretty Fly(for a white guy)(THE OFFSPRING)
04. Good Fight & Promise You(TOTALFAT)
05. Fat Lip(SUM 41)
06. Last Train -新しい朝-(knotlamp)
07. Everything(GLORY HILL)
08. Isolation(Nothing's Carved In Stone)
09. STADIUM(UNDERLAND)
10. Lifestyles of The Rich And Famous(GOOD CHARLOTTE)
11. Start(locofrank)
12. Basket Case(GREEN DAY)

M42マウントといえばロシアンレンズをはじめとする旧東側レンズが人気である。


JupitarやHeliosやMirなど銘玉のコピーレンズは東側レンズの代表格といえる。


その中にあってPENTACONは日陰のレンズと言える。


今回はそのPENTACON 29mmF2.8について書きたいと思う。


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

廉価版のカメラ『プラクチカ』のレンズラインナップであったこともあり普通のレンズという評価がある。


しかし29mmという中途半端な焦点距離には魅力を感じてしまう。


レンズのスペックが端数というのは設計側の何かしらのメッセージのような気がしてついつい気になってしまうのだ。


そしてこのレンズPENTACON50mmF1.8同様、最短撮影距離が25cmと短い。


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!


東側レンズはシングルコートが多いのでマルチコーティングなのも特徴と言える。


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!


蛇足だがこのレンズには電気接点がある。大げさな接点だが絞り値をカメラに伝えることしかしない。



シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!


肝心の写りはというと


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

少しソフト目だが悪くない


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

ボケなどはファンタスティックの一言である。


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

左奥のボケも見事にカオスだ!


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

ハレーションも申し分ない


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

硬い質感のものを撮ると軟調さが引き立つ


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

この場合少しボケのうるささが裏目に出た


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

ポップアートモードで発色の弱さを補う


このレンズ実を言うとMeyer Optik Orestegon 29mmF2.8と同型のレンズになる。


1960年代にペンタコン人民公社に吸収されてしまったMeyer Optik Goerlitz(VEB Goerlitz)のレンズはPENTACONブランドでその後も生産を続けたようである。


OrestegonとPENTACON29mmの前期レンズが銘板と絞りリング以外同じデザインであることからそのことがわかる。


Meyer Optikといえば収差の目立つやや軟調なレンズが多い。


以前は駄メイヤーなどと揶揄されたそういった特徴も現代においては『味』として再評価されつつある。


PENTACON29mmF2.8もその魅力を十分に受け継いでおり試写からもその特徴がわかる。


実は私はOrestegonを使ったことがなくネットの試写の情報しか知らないので、正確なことは分からないが、PENTACON29mmF2.8の方がコントラストも発色も解像度も向上している印象を受ける。


Orestegonを手にする機会があったらぜひ検証してみたい。


さてこのOrestegonどこから来たのか、29mmなのはなぜかという疑問が浮かんだので調べてみた。


残念ながら29mmの理由は全くわからなかったが、面白いことがわかった。


まずはレンズ構成図から


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
パッと見普通のレトロフォーカスに見えるがよく見ると不思議な構成であることがわかる。


貼合面が一面もないのだ。しかもアンジェニュー型ともフレクトゴン型とも違う。


ちなみにこちらがアンジェニュー型
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
テッサーをマスターレンズにしていることがわかる。


そしてフレクトゴンの構成図


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
XenotarやBiometarといった変形ガウス5枚玉がマスターレンズになっています。


もう一度Orestegon


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
マスターレンズが全くわかりません。


Meyerのその他の広角レンズを見てみると



シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
Primagonはトリプレットがマスターレンズです。


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
これはこれで気になります。



シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
Lydithは変形トリプレット。トリプレットから派生したレンズは数多く存在するので、そのうちの一つだと思います。


結局、同社のレンズを見ても全く手がかりがつかめませんでした。


とりあえず同時代の広角レンズを片っ端からあたって、特徴の良く似たレンズを見つけました。


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
このレンズ基本的な特徴はほぼ同じです。


画角が35mmと狭いので前郡が少し小さめになってます。いちばんうしろのレンズが2分割されているのは開放値を稼ぐためだと思われます。


このレンズ、なんとContarexのDistagon35mmF2です。


かのエルハルト・グラッツェルがコンピューターによる設計法で1965年に設計した名レンズです。


コンピューターによる設計だったためにレトロフォーカス部とマスターレンズ部の境界が曖昧になっていたのだと思います。


Orestegonの設計は1970年と言われているのでDistagonを参考にした可能性は大いにあると思います。


残念ながらContarex Distagon 35mm F2も使ったことがないためその写りはネットの試写でしか知ることができませんが、写りは正反対の印象を受けました。


それは当時の販売価格を見ると納得できます。


Distagonは当時80万近くしたそうです。よく映るはずです。


しかしOrestegonはMeyerOptikが新時代の広角レンズとして設計したものであることがわかります。


設計に問題があったのか、加工精度なのか、使っているガラスの問題なのかOrestegon/Pentaconは長らくボケ玉、癖玉の名を欲しいままにしてきましたが、先進技術を取り入れた意欲的な設計だったようです。


そしてもうひとつ気づいたことが、


Primagon 35mm F4.5

Lydith 30mm F3.5

Orestegon 29mm F2.8


もしかしてこのメーカー表記の一貫性に無関心だったのでは・・・。


Oreston 50mm F1.8

Primoplan 58mm F1.9


出たとこ勝負だったようです・・・。


















最近、銀の鏡胴のレンズが増えた。


というか、銀色のレンズにしか反応しなくなりつつある。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

年代をさかのぼっている証拠であろう。


1970年代あたりを境目にプロ=ブラックボディーといったイメージが定着したが、それ以前はかなりのレンズが銀色であった。


理由は諸説あるが、銀だとガラス等に写りこんでしまうからプロが現場で使う機材は黒くペイントされるようになった。


という説が一番しっくりくる。そういえばアシスタント時代に物撮りロケに白いシャツを着て行って怒られたことを思い出した。


話がそれたが、家のレンズもほとんどが70年代以前のモノになってきた。


当然銀色のレンズも増える。不思議であるが銀色のレンズにはハズレが少ない、デッケル、エキザクタ、ツアイスイエナ、ロシアン、ライカetc...


ふとレンズの進化って何だろうと思ってしまった。


銀色のレンズたちは人の目に近い写りをする気がする。


眩しい時には眩しく、暗いときは重々しく。


そして思い出の質感とよく似た写真も撮れる。


銀胴のレンズたちは優秀である。


そんなレンズたちを手懐けていけるよう腕を磨いていきたい。


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!


M42 MOUNT SPIRALさんの記事でこのレンズの写りに魅了され、探し歩くこと数ヶ月やっと入手しました。
もはや片思いです。


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
苦労して手に入れたことを差し引いてもこのレンズ、凄まじいです。

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

ピント面以外は崩壊しています。

なぜこのレンズがこんな激しい描写をするのかといえばこのレンズの構成がエルノスター型であるからである。

画期的発明だったテーラーホブソンのトリプレットの登場後、当然ながらトリプレットの進化系レンズも多数登場した。色消しを追加し画質の向上を狙ったテッサータイプ、泣き所であった明るさを追求したスピーディック型やエルノスター型。しかしテッサータイプを除くそのほとんどは過渡期的なレンズで後世に残っていない。


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

ちなみにテッサーはウナーやプロターなどのレンズを理論展開していった結果出来たレンズでトリプレットとは一線を画すという説もある。

このPrimoplanが採用したエルノスター型も現代では残っていない。エルノスターの生みの親ベルテレがその後エルノスタータイプをブラッシュアップしてゾナーを発明している。このゾナーでさえ名前が残っているだけでJupitar-9などの例外を除き、ほとんど姿を消している。

このあたりは僕がこのレンズを知るきっかけになったM42 MOUNT SPIRAL 『Meyer-Optik Gorlitz Primoplan(プリモプラン) 58mm F1.9(M42)』 に詳しく載っています。


進化過程で淘汰されてしまったレンズ構成というところに惹かれてしまいます。

例えばT-REXやサーベルタイガーやメガロドンのようにアンバランスが故に姿を消してしまった生き物のようにロマンを感じるのです。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

かつてプリモプランの破天荒なボケはガウスタイプの洗練された写りに駆逐されてしまったのであるが、ガウスタイプのおとなしいボケしか存在しない現代においては、そのアンバランスさが言いようのない魅力に写るのではないだろうか。

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
実はこのレンズ、Cine Mackenstein Paris用の2.5cmF1.5や5cmF1.5が存在するようです。


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
さらに強烈な個性の予感にドキドキしてしまいます。

レンズ探しはまだ続きそうです。

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!





Android携帯からの投稿

2014.02.22 一部修正、加筆しました。



ロシアレンズと呼ばれる旧東側諸国で生産されたレンズたち。


銘玉のコピー品も大量生産されているためかなり安価で手に入る。


加工精度の低いとりあえず写るだけのレンズから、銘レンズの直系の子孫まで魅惑のロシアレンズについて書いてみます。


jupterシリーズ

ジュピター(ユピテル)シリーズは戦前CarlZeissで生産されていたカメラ”Contax”のコピーカメラ”KIEV"用の交換レンズ群。カメラもレンズもContaxのコピー品である。


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
ConatxⅢ
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
KIEV

コピーカメラというより同じカメラである。

ソビエト軍が東ドイツで接収したカールツァイスイエナ工場の熟練工と加工機械と材料により生産が始まった経緯があるので、直系のレンズと言えなくもない。

上の写真のキリル文字のタイプが前期、筆記体のようなキリル文字のタイプが後期になります。

あと大変レアなものの中にキリル文字のないタイプも存在します。一般にノーネームコンタックスと呼ばれます。



ラインナップ


Jupiter-3  50mm F1.5

Jupiter-8 50mm F2

Jupiter-9 85mm F2

Jupiter-11 135mm F4

Jupiter-12 35mm F2.8

主なものは上記の5本



Jupiter-3 (コンタックスマウント内爪/Lマウント)
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

Jupiter-3 50mm F1.5 いわゆるコピーゾナー。Sonnar5cmF1.5の光学をアレンジした設計。この個体は紫色のシングルコートされている。上記のレンズはLマウント仕様なのでヘリコイドを内蔵している。

コンタックスマウントのものはレンズにヘリコイドが存在しないため使うためには下記のヘリコイドアダプターが必要となる。

ちなみにコンタックスマウントは内爪、外爪の2種類がある。内爪は50mm専用で本体側にあるヘリコイドを使用するためレンズ側にはヘリコイドがない。外爪はレンズ側のヘリコイドを使う。


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

内爪用ヘリコイド付きアダプター

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

外爪用アダプター

外爪用アダプターは安価であるが、内爪用ヘリコイドアダプターは高価なためLマウントレンズを選ぶと良い。ちなみに外爪用アダプターの中には精度の低いものも多く、一度取り付けると外れなくなるという事故も多く発生しているので注意が必要である。


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
Jupiter-3は上記の試写のように解像力はないが階調が豊かなのが特徴。コントラストは低く、やや眠い写り。フワッとした牧歌的なスナップにはもってこいである。

ロシアレンズはシリアルの頭文字が生産年のことが多い。レンズの鏡胴はシルバーのものが古く後にブラックペイントが登場する。70年代~80年代にかけてモデルチェンジされてることが多く、モデルチェンジ以降はブラックペイントになる傾向がある。



Jupiter-8(コンタックスマウント内爪/Lマウント)
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
Jupiter-8 50mm f2 こちらもコピーゾナー。Sonnar5cmF2をアレンジしたレンズ。数も多く価格も安価で写りも安定しているのでおすすめである。上の写真はLマウント。



Jupiter-9(コンタックスマウント外爪/ Lマウント/M42マウント)
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
こちらは同じコピーゾナーでも、85mmの焦点距離。Sonnar 85mm F2の兄弟レンズである。

戦前のゾナーの設計に戦後技術であるコーティングが施されているのである意味新旧ゾナーの過渡期的な設計である。M42マウントは一眼レフデジカメでも使用できるので人気である。

上の写真はシルバーの前期型、このほかに同型のブラックペイントと後期型のものがある。

M39用とM42用(現行)MFlenses.com より


実はこのJupiter-9ロシアのZENITサイト では現行品として買うことができる。現行型のJupiter-9は注意が必要で当たり外れがある。購入の際には試写をすることをおすすめする。


Jupiter-11(コンタックス外爪/Lマウント/M42)
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
こちらはゾナー135mmf4のコピー。イエナゾナーと同じ設計。

ゾナーというものの3群4枚のテッサータイプ。

当方間違えておりましたテッサータイプではなく独特なレンズ設計でした。

初期エルノスターの発展系のようです。

だいぶ変形してますが・・。

本家イエナゾナーもあまり高くないので安いイエナゾナーを探すのも悪くないかも知れません。



jupiter-12(コンタックス外爪/Lマウント)


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
jupiter-12は35mmf2.8の広角レンズ。CarlzeissのBiogonのコピーレンズ。戦前はまだレトロフォーカスが実用化されていなかったので広角といえばビオゴンタイプやトポゴンタイプであった。

現代で言えば35mmは標準に近い画角だが、当時は広角であった。

クラシカルな写りが特徴である。ただしこのレンズはレンズの後ろが大きくでている為、装着できるカメラが限られるので注意が必要である。



Jupiterはいいレンズラインナップが揃っているが、制約が多いので事前にいろいろチェックしておくことが大切である。