Arriflex Cine Distagon 16mm F2  史上最高の広角レンズ | シネレンズとオールドレンズで遊ぶ!

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カメラマンヨッピーのブログ。シネレンズやオールドレンズなどのマニュアルフォーカスレンズをミラーレスカメラに装着して遊び、試写を載せていきます。カメラ界でまことしやかに語られているうわさも再考察していきます。

Arriflex Cine Distagon 16mm F2 が我が家にやってきた。
久々のArriflexマウントレンズだ。


Arriflex35用のレンズなのでAPS-Cをカバーします。α7の全画素超解像では×1.4で使えます。少しだけケラレるがいい味でます。22mm相当の画角です!



ものすごい再現性です。

強烈なワイド感もあります。それなのに歪曲収差をほとんど感じません。どこまでも直線です。
 
このレンズの真骨頂は解像力。一見普通の写真ですが

拡大すると信号機の中にある鳥の巣までばっちり写ってます。

解像力と階調があるのでみっちり詰まった感じの写りです。

ハレーションにもきわめて強く

逆光も難なく写します。

夜景ももちろんバッチり。

白の中にもトーンがあります。
現代の広角レンズと比べても全く遜色のないどころかこのレンズを超えるレンズがあるか疑問です。
長いレンズの歴史の中でも最良の一本ではないかと思います。

その反面カールツアイスのシネレンズにありがちなのですがアソビが少なくぱっと分かる個性の少ないレンズです。どこまでも当たり前によく写るレンズです。


シリアルナンバーから1960年代後半から1970年代初頭ごろに生産されたレンズです。当時は100万円を越える超高価なレンズだったそうです。

このレンズ実はものすごい重量です。
ヤクルトジョア位のサイズにして500g弱。ヤクルトが500mmペットボトルくらいの重さと考えると違和感が分かると思います。鉄の塊のような重さです。ガラスにたっぷり重金属が溶け込んでいる証拠です。
現在では様々な規制に引っかかり作れないのではないかと思います。

1970年代といえばツアイスイコンが写真事業から撤退し、カールツアイスブランドのレンズが徐々に日本で生産されるようになる時代ですが、長年培われたカールツアイスのレンズ作りのノウハウはこういった少量生産のシネレンズなどに凝縮されているんだと思います。

カールツアイスの絶頂期のきらめきが体感できるすばらしいレンズです。