PRAKTICAR 50mm F2.4 生きている化石? | シネレンズとオールドレンズで遊ぶ!

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カメラマンヨッピーのブログ。シネレンズやオールドレンズなどのマニュアルフォーカスレンズをミラーレスカメラに装着して遊び、試写を載せていきます。カメラ界でまことしやかに語られているうわさも再考察していきます。

2014.04.14 レンズ構成図についてPRAKTICARのレンズ構成図に誤りがあるとご指摘をいただき修正しました。

2015.05.18 再度構成図修正しました。

先日、『M42マウントスパイラル』のスパイラルさんからプラクチカール50mm f2.4もエルノスター型であると言う情報をいただき、早速手に入れてしまいました!



しかも調べてみると最初期型のエルノスターにそっくり!

最初期のエルノスターと同じ4枚構成です。








ご丁寧にマルチコートまで施してあります。

東側のレンズらしい紫のコーティングです。角度によってはオレンジのコーティングも見えます。

「生きている化石は進化してました。」的な感動を一人で味わっている今日この頃です。

始めに聞いた時には何で今さらエルノスター型?なんて思ったのですが、このレンズ、かなりいけてます!外観はかなり普通ですけど・・。


プリモプランを初めて使った時を上回る感動があります。
エルノスター型のボケは独特で、そのピント位置から同心円状にホロホロと崩壊していくようなボケには中毒性があるかのごとくです。






グルグルと少し違うホロホロとしたボケです。



なんか用もないのに色んなものを覗いてしまいます。
特に前ボケと解放時の点ボケは秀逸?です。








左下拡大。独特のキラキラ出ます。

画面中心部拡大。他のレンズではまね出来ません!


このレンズエルノスターの弱点のひとつ空気接触面が8面あることによるコントラスト低下をマルチコーティングで見事補正し、発色と抜けは申し分のない仕上がりになっています。

ピント部分の解像度はやや低めでエルノスター(ゾナータイプ)に共通の特徴です。PENTACONブランドのレンズに共通の特徴ともいえます。


エルノスターの弱点である非点収差や像面湾曲がシビアな点が独特なボケを生み出していると予想されます。

ガウスタイプであるとフィルム面から同一距離にあれば画面の中心でも端でもピントが合うのですが、このレンズではピント面から同心円状にぼけます。



中心部を拡大してみます

こうやって見るとピントの芯がないのがよく分かります。

左端

像面歪曲と非点収差で像がにじんでいます。

左上

こちらも結構な収差です。


上だと

そんなに悪くありません。

サジタル側の収差がきついレンズのようです。

上記の結果と僕の撮影時の感覚にずれはありますが、周辺部の収差は現代レンズとしては考えられないレベルのもののようです。

とはいえ、収差やボケを楽しむ人にうってつけのレンズといえます。

もちろん僕も大好きなレンズです!!


しかしPENTACONがなぜこのレンズをリリースしたかは謎が残ります。

プラクチカマウント(M42)時代にはこのスペックのレンズは存在していないためプラクチカバヨネットマウント(TM)以降の設計だと思います。新規に設計するに当たり大昔の設計を引っ張り出してきた理由が分かりません。

周知のとおりPENTACONはCONTAXやMeyerなどの流れにあたるためレンズのレパートリーに困ることはなかったと思います。ガウスタイプの廉価版を作るならTessarが妥当ですしM42時代にも50mmF2.8のテッサーはリリースされていました。このころテッサーは円熟期にあり完成されていたといっていいと思います。半段明るくするためにエルノスターを選ぶとしたらかなりな冒険だと思います。


あくまで推測ですが、生産性の向上と原価の抑制を狙ったのではないかと思います。

四枚のレンズを貼り合わすことなく作れるエルノスターは生産性という意味においてはとても優秀なレンズといえます。廉価版の普及機のレンズとしても十二分の性能も持ち合わせています。


まあ理由はどうであれこのレンズの写りと価格はとても魅力的です。

Bokhe中毒の方にはオススメのレンズです。





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