Carl Zeiss Cine-Planar 階調×発色×解像力 | シネレンズとオールドレンズで遊ぶ!

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カメラマンヨッピーのブログ。シネレンズやオールドレンズなどのマニュアルフォーカスレンズをミラーレスカメラに装着して遊び、試写を載せていきます。カメラ界でまことしやかに語られているうわさも再考察していきます。

2014.01.18 試写ダウンロード用URLを追記しました。


我が家にCarl Zeiss Cine-Planar 50mm F2がやってきた。



19歳のときにTessarが搭載されたコンパクトカメラKYOSERA Slim Tでモノクロ写真を撮って以来CarlZeissにはまってしまった僕にとっては原点ともいえるレンズである。



ちなみにこのカメラ、アメリカの有名カメラマン テリー・リチャードソン氏の初期の愛機Yasica T4と同じモデルとしても有名である。


その当時お金がなかったためモノクロの100フィート長尺フィルムをデイロールで切り分けてパトローネ缶に詰めて使っていた。


もちろん現像もプリントも自宅の暗室である。


当初キャノンのFDを使っていた。A-1にFD 50mm F1.4 S.S.Cという組み合わせである。そのときにサブ機として手に入れたのがSlimTである。


SlimTを手に入れて早速モノクロフィルムを詰め使ってみた。SlimTはコンパクトカメラなので写ればいいなぁ位ののりであったが、現像して驚いた。


これまで使ってきた国産レンズとは一線を画する写りであったからである。


もちろん国産レンズの写りに不満があったわけではない。写りのベクトルが違うのである。


国産レンズがカリカリとしたペン画であるなら、Tessarの写りは優美な水墨画のようであった。


自分でプリントする分、顕著に違いがわかったことを覚えています。


すっかりZeissのレンズに魅了されてしまった僕はCanonをすべて売ってしまいContaxに乗り変えた。はじめに買ったレンズはPlanar 50mm F1.4。


僕がいまさら言うまでもないのですが、いいレンズでした。こと発色に関しては全く不満のないレンズでした。


その後Distagon35mmF2.8やSonnar85mm F2などを買い揃えボディーも当時最新のAriaにしていました。


カメラを買うためめちゃくちゃバイトしたのを憶えています。早番、遅番、夜勤のバイトを掛け持ちして24時間以上の連続勤務したりしたこともありました。ただのシフトミスですけど(笑)



そんな思い出のCarlZeissのPlanar。中でも最高峰のシネレンズが手に入ったことは僕にとってとてもうれしいことでした。






恐る恐るボディーにつけて試写してみると・・ファインダーをのぞいた瞬間「きたっ!!」って叫んでました。


空気を違う媒質に置き換えたかのようなコッテリとした写り。個人的には蜂蜜のような写りと呼んでいるのですが、それとビビットな発色。


Planar50mmF1.4のなだらかなボケとは一見、対照的ともいえる硬めで存在感のあるボケ。


ただ、いやな感じではなく画面上のアクセントになる。


初日は室内撮影だったので近接(このレンズ最短は1mです。)撮影が多くなってしまいました。

最短撮影距離で開放時のピントは少し緩めである。F2.8まで絞るとかみそりのようなエッジを見せる。


後日外で撮影してみると・・遠くのものを撮る時の解像度、やばいです。


PENなのでピーキング機能などないはずなのですがピントが合うとピント周辺がちらちらとピーキングのようになります。解像度が高すぎてモアレのような状態になっているのかも知れません。


僕のレンズラインナップで無限遠側に解像度があるレンズはあまりなかったのでとても貴重です。



ダウンロード:http://yahoo.jp/box/hA3XEa

中心部拡大 毛並み感がすごいです!


ダウンロード:http://yahoo.jp/box/OnKEIu

中心部拡大 質感を見事再現してます。


ダウンロード:http://yahoo.jp/box/7LG3IL


中心部拡大 車の車窓から撮った割にはよく写っています。




ダウンロード:http://yahoo.jp/box/GlQLxK


中心部拡大 飼い主と犬の様子がはっきりわかります。

さらに拡大 手の質感や犬の表情まではっきりわかります。


ダウンロード:http://yahoo.jp/box/k96LEw



中心部拡大 夕日に照らされた雲の質感がわかります。






試写を見ていただけるとわかるとおり写りの上で突出した特長はなくただひたすら『階調、発色、解像力』という基本的な要素を突き詰めたレンズであることがわかる。突き詰められた各要素は『階調×発色×解像力』となり「当たり前」な描写を唯一無二なものにしている。


「当たり前」な写りの最高峰。それがこのレンズの特徴かもしれない。



今回文書の流れ的にレンズの外観が後になってしまいました。

PENとの相性もよく、自然なたたずまいです。

西側ZeissのPlanarです。


T表記はないもののコーティングレンズです。

T*コートに似たパープルコートですがT*コートに見られるグリーン色のコーティングは見られません。戦中戦後型に見られるブルーコーティングとも明らかに違う色です。



マウントのシルバー部分は本来アルマイト処理されたブラックのようです。寸法がぴったりのためすれた可能性が大です。ちなみにHawksFactoryのマウントアダプターでも寸法がぴったりで少し斜めに入れると入りません。ドイツ製らしいです。



とても美しいレンズです!


今回データのダウンロードURLを添付してみました。

ご興味のある方はプリントアウトしてみてください。2Lサイズより大きなサイズでプリントするとこのレンズの独特な立体感が実感できます。3D写真みたいですよ(笑)