Arriflexレンズカタログ | シネレンズとオールドレンズで遊ぶ!

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カメラマンヨッピーのブログ。シネレンズやオールドレンズなどのマニュアルフォーカスレンズをミラーレスカメラに装着して遊び、試写を載せていきます。カメラ界でまことしやかに語られているうわさも再考察していきます。

先日も少し画像を載せたが、知り合いのArriflexオーナーの方からArriflexのレンズカタログのデータを頂いた。雑誌の特集ページに載せる可能性があったので公開を控えてきたのですが、先日雑誌も発売になったため、載せようと思います。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

左ページから
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

Rodenstock

Schneider

Kilfitt


右ページから
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
Carl Zeiss

Taylor&Hobson

Kinoptik

Angenieux

Som Berthiot

レンズ界の精鋭ぞろいです。


まずは

Rodenstock

Heligon
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Heligon 16mm F2

Heligon 25mm F1.5

Heligon 50mm F2

Rodenstockはドイツの老舗レンズメーカー。Heligonはダブルガウス型レンズの名称。

様々なマウントが存在するが、16mm、25mmは専用設計であると思われる。

レンズ構成はいずれも6枚である。



Schneider-Kreuznach

Cinegon

Cine-Xenon

Xenon
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アリフレックスといえばシュナイダーというぐらいArriflex16に標準的についていることが多いレンズである。

Cinegon 10mm F1.8

Cine-Xenon 16mm f2

Cine-Xenon 25mm f1.4

Cine-Xenon 50mm f2

Xenon 75mm f2

Xenon 100mm f2

Cinegonは名前からもシネレンズ専用のようです。Arriマウント、Cマウント、ライカM(ライカキナ8mm用)などがあります。家に歴代のCine-Xenonがありますが

Xenon→Cine-Xennon→Arriflex-Cine-Xenonといったように年代により表記が変わります。

レンズデザインもスチールカメラのXenonと同じデザインから、専用設計に変わります。

25mmは初期だとf1.5ですが途中からf1.4に変わります。

絞りの数も初期の15枚羽からだんだん減っていき最終的に4枚になります。

Xenonは基本的にガウスタイプであると思われる。(レンズは25mm,50mm,100mmが7枚。16mm,75mmが6枚)

Cinegonのみ9枚構成なのでレトロフォーカスではないかと推測される。



Kilfitt

Macro-Kilar

Tele-Kilar
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キルフィットといえば世界初のマクロレンズと言われているマクロキラーで有名である。

Macro Kilar 40mm F2.8

Macro Kilar 90mm F2.8

Tele Kilar 300mm F5.6


Macro kilar40mm /90mmともにスチール用の同レンズとデザインが同じで、仕様も同じと思われる。

キルフィット社はマクロや望遠といった特殊なレンズが強い会社で世界初のズームレンズ”ズーマー”を作った会社としても有名である。レンズ構成は3本とも4枚で、テッサータイプである。




Carl Zeiss

Planar

Sonnar
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言わずと知れたCarl Zeiss

カタログには多く載っているが、現存数は少ない。マウント改造をされてニコンマウントやライカマウントにされているものも多い。

Planar 16mm F2

Planar 25mm F2

Planar 32mm F2

Planar 50mm F2

Sonnar 85mmF2.8

Sonnar 135mm F4

手にする機会がないため詳しいことは分からない。


Taylar&Hobson(Cooke)

Kinetal

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Taylar&Hobson社といえばなんといってもCooke Speedpanchroであろう。

ハリウッドに愛されたレンズSpeedpanchroの16mm版がKinetalである。

Kinetal 17.5mm T2

Kinetal 25mm T2

Kinetal 50mm T2

この他にKinetal 12.5mm T2もある。このカタログで唯一開放値表記がTになっている。一般に絞り値表記に使われるF値は口径比で、レンズの理論上の明るさになります。しかし厳密な露出計算が不可欠な現場では実際の明るさである実測値表示の方が望ましいのです。T値はレンズの実測した明るさで厳密な計算が可能になっています。通常F値とT値の目安の双方とも表記されることが多いのですが、T値に特化してるあたりにこのレンズの製造基準の厳しさが伺えます。


Kinoptik

Angenieux

Som Berthiot
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いずれもムービーレンズ界では有名なメーカーです。

KInoptik Tegea 5.7mm F8

Angenieux Multifocal L4 f2.2

Som Berthiot Pan Cinor 85mm f/2


KinoptikはApochromatレンズで有名なフランスのレンズメーカーです。Apochromartとは光の3波長の全ての色収差を補正したレンズで主に天体望遠鏡などに使われる技術である。極めて高度な光学設計と高価な硝材を必要とするため、ムービーレンズやスチールレンズに応用されることは希である。そのためKinoptikは現在でもファンが多く未だにかなりの価格で取引されている。

このTegea 5.7mmはApochromartではないが、5.7mmという超広角レンズである。固定焦点のパンフォーカスレンズと思われる。カタログにはf/8とあるが、市場にはf1.8(T2)のものも出回っており、単に誤植か当初F8固定だったのかは不明である。レンズ鏡胴部の四角い部分に専用のフィルターを入れて使用する。


Arriflex16のズームレンズといえばAngenieux12-120である。このレンズは17.5mm~70mmのズームレンズである。マルチフォーカルという呼び名はZoomという言葉が使えなかったからであろうか。Angeniuxはレフレックスカメラ用の広角レンズである『レトロフォーカス』レンズでも有名で、Arriflexマウントの広角レンズも多数発売している。


Som BerthiotはフランスのレンズメーカーでAngenieuxと並びズームレンズが有名である。パンシノールと呼ばれるズームレンズは専用の棒でズーミングするのが特徴で、CマウントやDマウント用のパンシノール多数存在する。
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パンシノール17-85とテレキラーと思われます。焦点距離50㎜以上のレンズは35mmカメラと併用することも多くこの望遠レンズも35mmと併用であるとの記述があります。

レンズの望遠化に伴い専用台座を使うことが必須となります。映画『東京オリンピック』の市川崑監督も使っていたようです。カメラは35mmですけど。ちなみに東京オリンピックオフィシャルサイトに映画『東京オリンピック』に使用した機材のリストがありますが、強烈です。必見の価値ありです。

http://www.joc.or.jp/past_games/tokyo1964/interview/interview03.html


シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!

撮影中の市川監督です。くわえタバコかっこよすぎです!!

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
ありえないっす・・・。



出典

公益財団法人 日本オリンピック委員会 公式サイト 

http://www.joc.or.jp/reconstruction/


毎日新聞