シネレンズとオールドレンズで遊ぶ!

カメラマンヨッピーのブログ。シネレンズやオールドレンズなどのマニュアルフォーカスレンズをミラーレスカメラに装着して遊び、試写を載せていきます。カメラ界でまことしやかに語られているうわさも再考察していきます。


テーマ:

銘板とはレンズ前面の刻印のこと。レンズ名だけでなくレンズのスペックも記されている。

この銘板を読むことにより、そのレンズの歴史やストーリーが見えてくる。

レンズ選びが楽しくなるそんな記事にしていこうと思っています。

第一回はクラッシックレンズ界で最も有名なレンズ。ズミクロン 5cm F2から行きたいと思います。

シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
とても美しいクロームのボディーに繊細な刻印が印象的なレンズ。

無限遠のロックや絞りのクリック、沈胴させる時のトルク感などその全てが洗練されている。

名盤は黒い塗装の上に白い刻印で刻まれている。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
その繊細な文字がこのレンズの特徴をよく表している。

ドイツ写真産業黄金時代の技術の高さを感じさる。

"Ernst Leitz GmbH Weatzlar"

GmbHとはドイツ語で『有限会社』(Gesellschaft mit beschränkter Haftung)の意味。

WeatzlarとはLeitz社創業の地。

エルンストライツ有限会社 ウエッツラーというところであろう。

エルンストライツとは言うまでもなく創業者であるエルンストライツ1世の名であり、同社の名前でもある。

よく同時代のライバルとしてあげられるContaxがCarlZeiss財団であったのに対し有限会社とは中小企業的な感じがするがドイツにおいては大企業でもしばしば有限会社の形態をとっているという。

この時代のLeitz社は創業の地で当時、世界最高のレンジファインダーカメラの名を欲しいままにしていたM3の生産をしていた。その後1970年代に日本の一眼レフカメラ攻勢により経営難に陥った同社は、スイスのウィルドに買収されてしまう。その後1990年にLeica Camera AGとして再出発することになるが、工場はソルムスへと移ってしまった。

Wetzlarとは創業から黄金期までのライカの象徴の地と言える。

Summicronの名前の由来は諸説あるが、ラテン語のSumma「最高のもの」と、同じくラテン語 のMicron「小さい」から作られた造語であるという説が有力である。

設計者はバルナックライカ時代のライカレンズの生みの親マックス・ベレーク博士から直接指導を受けた直弟子の最後の1人ウォルター・マンドラー博士。ノクチルックス50mmF1の設計でも有名である。このレンズ以降F2のレンズの多くがレンズ構成に関係なくズミクロンと呼ばれることになる。
シネレンズとクラシックレンズで遊ぶ!
Summicron F=5cm 1:2 Nr.1192513

固定鏡胴の後期型はSUMMICRONの表記が大文字に変わっている。

f=5cmというのは言うまでもなく焦点距離であるが、5cmと50mmだと焦点距離の許容範囲に差があるのだそうだ。5cmの場合±9mmくらいまでは許容されるのだそうだ。ちなみに1:2というのはドイツ式の表示方法でアメリカ式だとf/2 f=5cm日本式だと5cm F2となる。

沈胴Summicronでよく話題に上がるのがシリアルナンバーであろう。

僕も現物は見たことないが82万代のプロトタイプズミクロン(Summitar*5cm f=1:2名である)をはじめとしてアンダーミリオンと呼ばれる92万代のトリウムレンズのバージョンがあるそうだ。

アンダーミリオンのトリウム玉は銘板の表記方法がSummitar式なのだそうだ。Summitarではレンズ名もメーカー名もレンズ先端が下に揃えられているが、Summicronではレンズ名とメーカー名が反転している。


シリアルナンバー表を見ると


プロトタイプズミクロン

Summitar*f=5cm 1:2

Nr.812242 - Nr.813231 (1950年)  990本


アンダーミリオン

Summicron f=5cm 1:2

Nr.915001 - Nr.930000 (1951年) 15000本 (酸化トリウムを使用)


Nr.959001 - Nr.960000 (1952年) 1000本


Nr.993001 - Nr.996000 (1952年) 3000本


ちなみに僕の所有のレンズは1954年製で5000本生産された最初期のM型Summicron(LakN9)であることがわかる。アンダーミリオンに92万代が多いのはその圧倒的な生産本数を見ればわかる。

1952年に生産された4000本がトリウム玉かどうかは未確認である。


引き続き調査を続行します。



出典


写真レンズの歴史 
 ルドルフ・キングズレーク著
 雄倉保行 訳
 朝日ソノラマ
 

アサヒカメラ ニューフェース診断室
ライカの20世紀
 

カメラマンのための写真レンズの歴史

吉田正太郎著 地人書館


ライカのレンズ 写真工業社








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