レンズにはそれぞれよく写る領域があると思う。僕は勝手にそこをスイートスポットと呼んでいる。スイートスポットはレンズによりまちまちで光源状態や絞りとも連動している。たとえばライカのズミタールなどは、半逆光で絞り開放~F5.6。撮影距離1m~3m位でスイートスポットに入る。ちゃんとハレーションが切れていれば、シャープな画像と独特のボケの写真をとることができる。1m~3mといえば、アップからひざ上くらい。写真で一番多く使われる領域です。ライカのレンズがレンズの中でも際立って好評価を受けているのは、スイートスポットが実用域にあるせいもあると思う。アマチュアカメラマンの場合、開放でのレンズの描写でレンズを評価する傾向がある気がする。ズマリットなどの場合、開放値がスイートスポットを外してるので癖玉という評価になっている気がする。最近デジタルになって各絞り値と写りをかんたんに比較することができるようになってため、レンズの評価に幅が出て再評価されるレンズも増えてきたようです。ライカが1950年代にズミタールやズミクロンを無理してF1.5やF1.8に変更していたら、現代の評価は違ってきたのではないかと思います。もちろん悪いほうに。で本題に戻ります。スイターのスイートスポットに関してひとつの仮説を立ててきた。それはスイターのスイートスポットは最短撮影距離近辺にあるのではないかと言うことである。と言うのも、ALPAはマクロ撮影を売りにして販路を拡大してきた経緯があるからだ。その際最も売りにされたレンズがマクロスイターである。その原型としてのスイターがマクロレンズよりのスイートスポットを持っているのは自然な話な気がする。で実際試写してみました。
近接撮影に関しては無敵に近いスイートスポットを持っています。今回多くはF2で撮影しましたが、F2.8の方が良いかもです。ではミドルレンジは?
やはりこのレンズが圧倒的にマクロ域の試写が多いのはそのせいか。
現代の標準レンズにかなり近いボケですね。解像力はあるのですが、被写界深度が浅めのため警戒して少し絞り込んでしまうと、味が消えてしまいNGですね。この試写はPENで撮っているのですが、APS-Cだと同じ距離でもヌケの面積が増えるので少しましかも、なんて思います。このレンズのスイートスポットを使いこなせるように当分の間試行錯誤が続きそうです。

