YUKI
『megaphonic』
YUKIのニューアルバム『megaphonic』がリリースになりました。前作『うれしくって抱きあうよ』http://blog.livedoor.jp/raycat/archives/51471327.htmlから約1年半ぶりの新作です。YUKIはどちらかというと寡作というイメージがあったので、前作から時間を空けずに新作が聞けるのがとても嬉しいですね。
インタビュー等でYUKI自身も語っていますが、『うれしくって抱きあうよ』が内面に向き合う曲が多かったのに対し、今作『megaphonic』は外に向かってメッセージを発信する、語りかける、そんな雰囲気をもつアルバムになっています。「megaphonic」とは直訳すると「最高の音」「最大の音」。タイトルからしても対照的です。
内容は、エレクトロあり、メタルばりにエッジの利いたギターありと、相変わらず一言でまとめきれないような多彩さです。しかし、それでもアレンジや、楽器やSEのセレクトセンスには、随所に独特のアイディアが満載で、YUKIならではのシュールかつポップな世界観にまとめられています。
やっぱり前作『うれしくって抱きあうよ』から、何か大きく変わったような気がします。YUKIの音楽はそれ以前もずっとカラフルでポップでしたが、前作、そして今作とその多彩さの中にも“根っこ”のような、揺るぎない核的なものを感じます。あえて言うなら、それは「愛」。家族や友人や、音楽や、世界そのものへの優しい目線を、全ての曲の中に感じることができます。
昨年リリースされたシングルで、今作にも収録されている<2人のストーリー>という曲があります。その中の歌詞に「『生きてる』それだけが、代わりのいないストーリー」というフレーズがあります。言ってしまえば、よく聞く感じの、特に目新しくはないフレーズですが、僕は不覚にも泣きました。声のもつ説得力と言えばそれまでですが、単に歌が上手いとか、声が可愛いとかそういうことじゃなくて、「愛」とか、あるいは「母性」とか、そういう理屈でないものを感じさせる力があります。YUKIの声で歌われるからこそ、心の深いところで「あ、自分は生きててもいいんだ」と思えてきて、涙が出てきたんだと思います。へへ。
もうすぐ40歳になるにもかかわらず、見た目は相変わらず少女みたいですが、バンド時代、そしてソロ時代の初期の頃と比べると、声の魅力にしてもオリジナリティにしても、いよいよ脂が乗ってきた感があります。このまま突き進んで、ビョークみたいな、誰も手の届かない高みへと行ってほしいです。
『megaphonic』
YUKIのニューアルバム『megaphonic』がリリースになりました。前作『うれしくって抱きあうよ』http://blog.livedoor.jp/raycat/archives/51471327.htmlから約1年半ぶりの新作です。YUKIはどちらかというと寡作というイメージがあったので、前作から時間を空けずに新作が聞けるのがとても嬉しいですね。
インタビュー等でYUKI自身も語っていますが、『うれしくって抱きあうよ』が内面に向き合う曲が多かったのに対し、今作『megaphonic』は外に向かってメッセージを発信する、語りかける、そんな雰囲気をもつアルバムになっています。「megaphonic」とは直訳すると「最高の音」「最大の音」。タイトルからしても対照的です。
内容は、エレクトロあり、メタルばりにエッジの利いたギターありと、相変わらず一言でまとめきれないような多彩さです。しかし、それでもアレンジや、楽器やSEのセレクトセンスには、随所に独特のアイディアが満載で、YUKIならではのシュールかつポップな世界観にまとめられています。
やっぱり前作『うれしくって抱きあうよ』から、何か大きく変わったような気がします。YUKIの音楽はそれ以前もずっとカラフルでポップでしたが、前作、そして今作とその多彩さの中にも“根っこ”のような、揺るぎない核的なものを感じます。あえて言うなら、それは「愛」。家族や友人や、音楽や、世界そのものへの優しい目線を、全ての曲の中に感じることができます。
昨年リリースされたシングルで、今作にも収録されている<2人のストーリー>という曲があります。その中の歌詞に「『生きてる』それだけが、代わりのいないストーリー」というフレーズがあります。言ってしまえば、よく聞く感じの、特に目新しくはないフレーズですが、僕は不覚にも泣きました。声のもつ説得力と言えばそれまでですが、単に歌が上手いとか、声が可愛いとかそういうことじゃなくて、「愛」とか、あるいは「母性」とか、そういう理屈でないものを感じさせる力があります。YUKIの声で歌われるからこそ、心の深いところで「あ、自分は生きててもいいんだ」と思えてきて、涙が出てきたんだと思います。へへ。
もうすぐ40歳になるにもかかわらず、見た目は相変わらず少女みたいですが、バンド時代、そしてソロ時代の初期の頃と比べると、声の魅力にしてもオリジナリティにしても、いよいよ脂が乗ってきた感があります。このまま突き進んで、ビョークみたいな、誰も手の届かない高みへと行ってほしいです。