大学病院に着いて車椅子で眼科に案内してもらう。


病院では名前ではなく番号で呼ばれるらしい。


何度も見返すのは辛いので

必死にその番号を頭に入れた。



ただ、病院というのはすぐには呼ばれない。

めちゃくちゃ

めちゃくちゃ

めちゃくちゃに待つ。


目が開かない、何も見ることができない自分にとって

この時間が、本当に、どう待てばいいんだって感じ。


スマホを触ることもできないし

音楽を聞いてしまうと番号を呼ばれた時に聞き流してしまいそうだし。


病院のザワザワした音や隣の人の会話を盗み聞きしながらじっと待っていた。



じっと待ちながら冷静に考えることがあった。



この後、自分の番号を呼ばれたとして

私はどうやって診察室に入ればいいんだろう?


眼科といっても診察室が7室程あるので

呼ばれた診察室に入る必要がある。


今の私にはどこに入ればいいかも分からないし、車椅子をどう動かせばいいかも分からない。


先程眼科まで案内してくれて人はもういないし、


え、これ、私、どうすれば!!


キョロキョロしてみるけど

見えないから状況がわからない。



私は目の病気というものに初めてなったのでわからないけど、眼科って目の見えない方も来院されますよね?



皆様どうしていたのですか??


どうすればいいのかわからないまま



ついに私の番号が呼ばれてしまった




どうしよう、どうしよう、なにか、アピールしなければ!!!!


と思い、すかさず私は



まっすぐ綺麗に手を上げた。



もう、ピーンと真っ直ぐに手を挙げた。


自分では見えてないけど

入学初日の1年生並みにピン!と手を挙げた✋



すると、最初は診察でなく検査だったので

検査スタッフの方が気づいてこちらまで来て車椅子を押して検査室に運んでくれた。



いける。。。!!

手を挙げるアピール、これだわ。



私は目が見えなくなった4日目で手を挙げるという技を覚えた。



次回検査編