465.フィリピンの時の流に身をまかせ.5 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
小太りの悪魔はコブトリじいさんではなくジョイだった、札束はよく見ると20ペソの札束だ、なけなしの金を2000ペソ寄越せという、これからこの地域の子供たちがガンガン押し寄せて来てお金を渡すというのが日本のお年玉と同じような風習らしい、株式投資を終え昼寝をして家の軒下に出ると確かに子供たちが大勢行き交っている、ジョイの子供のリアムは既に500ペソ位もらったようだ、8歳の子供が金を持って落としてはいけないとジョイが預かったのだがリアムはそれが気に食わないようだ、だがジョイは根負けしてリアムに貰ったお金の中から300ペソ渡すとすぐさまプラスチックのガンを買って戻って来た、やはり子供はどこの国でも同じだなと思って見ていた。


このリアムも最初は言わなかったが今ではワタクシをダディと呼んでくれるようになった、リアムはワタクシが見る限りは結構精悍な顔立ちをしているので将来はムービースターにでもなってダディにお小遣いをくれないかと密かに期待している、毎月の金銭のペースが定まって余裕があれば公文に通わせ英語と数学をやらせたいしジョイの兄弟の子供たちも出来る限りは教育の為の援助はしたいと思う、たたそれにはジョイのクヤや弟がちゃんと働くことだろう、ジョイのクヤはまだ33歳の若さだしその気になれば十分働ける、働く気が有ればトライシクルを購入してもいいと思っているが、その事を伝えるとやたらと明るくなったクヤ、取り敢えず本人の意志を何度か確認してからの話になるが。




このバハイには妖怪洗濯女が出没する、その容姿はワンピースに出てくる骸骨のキャラクターのように痩せて目もくぼみて夜見ると幽霊のようでちょっと恐い、実はこの洗濯女は週3.4回バハイの洗濯に来てもらっているアルバイトだ、ジョイがフィリピンにいる時はやっていたが女がママだけになり大家族の洗濯はキツイので週100ペソを払って来てもらっている、洗濯だけでなく炊事や子守りもしてくれるので特安のメイドを雇っているようなものだ、この洗濯女は妖怪のくせに歌を唄いまくりダンスをしたりと明るい性格だ、そして常に一生懸命に周りを明るくしようとする、歳は妖怪なので700歳位なのだろうが人間にすると40歳位に見える、こんな彼女にも14歳の娘がいて顔立ちはいいが母親の体型に似てしまいやはり骸骨だ、旦那は大人しく骸骨女に尻に引かれていて時折強くもない酒を飲んでほろ酔いで寝るのが唯一楽しみらしい、ペラ(金)は無くとも明るく生きるこれがフィリピンに何処にでもいる夫婦の姿なのかもしれない、洗濯女は今日も唄いながら洗濯をしている。





家の軒下にテーブルと椅子を置き時間が有れば近所の衆、特に女性たちが噂話や家庭の問題事などをペチャクチャ面白おかしく時には深刻な顔をして話し合う、だが基本的には楽しく過ごす一環の一つだろう、ワタクシも1日に一回は座るようになっていた、ジョイやファミリーにはもちろん言わないがワタクシの楽しみはここを通るマガンダフィリピーナ(美しいフィリピン女性)を見る事だ、かつてタレントの全盛期にはこの地区からも大量のタレントを排出してきた、ワタクシの嫁さんのジョイも日本に出稼ぎに出てワタクシに出逢うことになった、次から次にマガンダが日本に渡った為に本場フィリピンに遊びに行った人は「あれマガンダいないねえ」と尋ねると現地の人に「マガンダは皆日本に行ってるから」と言われるほど日本には多くのマガンダが来ていた、だがタレント時代の終演から一部のマガンダ以外は簡単には日本には入れなくなった、こうしてマガンダは日本に限らず世界の風俗に散っていく事となる。


だが、ここに座って通りを見ているとシャナリシャナリと歩く若いマガンダワが通るワタクシが「こ、こ、こ、こ、これは~カジキマグロを発見だ!!」と感じる位の日本人が如何にも惚れてしまいそうなマガンダを数人発見するに至った、調査は難航をきわめたが原石も確認出来た、何しろジョイや一緒に座ってある関脇、小結のような体型をしたクソババP軍団に視線の先を悟られないように見なければならないのだから大変なのだ、過去にフィリピンパブに通う頃に編み出した‘顔は右だが目は左,という奥義を駆使して明日も調査に励みたいが日本のフィリピンパブに通う現役の皆さんに朗報をお伝えしよう、この軒下を椅子、テーブル付きで3時間2000ペソで貸し出したいと思う、本場のマガンダの原石を是非堪能して頂きたい、小結、関脇クラスのオバP、ババPが漏れ無くついてくる、更にフィリピンの水道水が飲み放題のサービス付きだ、奮って参加して頂きたい、尚、ムヒや正露丸は必ずお忘れなきようお願いしたい、またカジキマグロ級の若いマガンダババエを物に出来るかどうかはあなたの腕次第ですので、当方は一切責任を持たないので
自己責任でお願いしたいと思います。





この日、ある方にメールを送った、「フィリピーナと共に」というブログを書かれているMarkさんだ、Markさんのブログを見たのは2年少し前でワタクシと同じような経験が重なり共感を呼んだ、更に一つの小説のような流れるような文章で惹き付けられ一気に読み終えてしい大ファンになってしまった、そして初めて人のブログにコメントを投稿しメールを時々ではあるが交換させて頂くようになった、今はフィリピーナの奥様とお子さん3人でマレーシアに在住のMarkさんだがひょっとしたらクリスマス休暇でフィリピンに帰ってらっしゃるのではと推測しメールを送ると予想通り年末に帰られるご予定らしい、そこでマニラで落ち合う約束をしたのだが、ワタクシがフィリピンに旅立つ日迄にMarkさんの正確な日程が出ていなかったのでフィリピンに着いたらメールを送る予定していたがジョイが従姉から買ったエクスぺリアがSimフリーでない為にインターネットが出来ても電話とメールが出来ない、どういう訳かアイパットでインターネットは出来るがヤフーメール他が何度やってもメアドの取得が出来ない。


最終的にはジョイのメールから送りやっと連絡がついた、Markさんは27日にマニラ入りなさるので28日に夕食を一緒に取ろうという約束が取れた、その時カバナツァンから「イケイケろくでなしひろし激しく踏んづけて」の超有名ブロガーのひろしさんともご一緒出来る事になった、お二人は親友共いう仲でブログの中でひろしさんの荒行が年末になることからMarkさんの予定にひろしさんが合わせてらっしるのではないかと考え、或いはご一緒出来るのではと思っていたが願ったり叶ったりの展開に神に感謝した、だが、27日になり神はワタクシに試練を与えられたのだった。


皆さんは今年、いや去年の流行語大賞となったトリプルスリーをご存知だろうか、大賞は2つで一つは爆買い、もう1つがこのトリプルスリーという野球用語だ、一人の打者が打率3割、ホームラン王30本、30盗塁以上を達成した場合の新語のようだが野球を知らない人は「なんじゃそりゃ」と流行語とは言えないのではと違和感をもたれた方も多くおられると思う、それはさておいて実はワタクシもフィリピンにてトリプルスリーを達成した一人だ、27日の朝、株式市場はお休み、アイパットで日本のニュースを見ながら食事を終わりその後トイレに行く、快調に便も出て慣れてきたが右の手でケツを拭こうとすると反対側の腰にギリリと響く、「イテテ」と痛みに耐えながら必死にケツだけは拭き水で流し終わったが歩くのもソッとユックリとだ。


ダイニングに戻りジョイの入れてくれたタバコを一服したその時だ、「グググッ」、フィリピンに来て11日目に来てはならないものがやって来てしまった、数分前に終わったばかりなのに腹が痛くなってしまったのだ、気持ちは大急ぎだが腰が痛いのでユックリと再びトイレに行く、どうにか二回目の爆弾投下も終了して苦闘しながらケツも拭き終わった、この腰痛でのフィリピンでのケツ拭き作業はかなりキツイ、更にジョイが「イカウ(あなた)ドウシタノ?」と言うではないか、ワタクシはひょっとしたらウンチでも手に付いているのではないかと腕と足を見ると虫刺されの斑点が大量に付いている、確かに痒くて自然のうちにかきむしって引っ掻いていたようだ、側に置いてあるジュースが入っているコップを見ると中に大量の赤蟻がいる、犯人はどうやらこいつのようだ。


フィリピンに来て10日間は腰痛だけだったのに何故か下痢と虫刺されが加わり、このトリプルスリーに悩まされてしまう、とか何とか言っているうちに3度目を催し、更に一時間後に水のような便が~、果たしてワタクシはMarkさんとひろしさんにお会いする事が出来るのかーーーッ!?



次回に続きます、いつもご訪問頂きまして心より御礼申し上げます。