418.大地に咲く花.2部.2 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
超ドブスのミユキからの電話でワタクシは機嫌が悪かった、不思議なもので自分のタイプの美人からか金になりそうな電話にはホイホイと出てしまうワタクシだがそれ以外の電話には煩わしく感じ全く出たくないワタクシだったのです。



ワタクシ「ハロー、どぼちたの~」


ミユキ「ミユキダヨ~」

ワタクシ「判ってるよ!、ドブスのミユキだろ」

ミユキ「ナニ イッテルー!!」


ワタクシ「それで何の用なんだよ、言っとくけどお前とだけはホテル行かないよ~」


ミユキ「ダレガ レイスリーサント イクノヨー!!ジョーダン ジャ ナイヨ!!」


ワタクシ「ハハ、まあまあ、それで何ダッチューノ」


ミユキ「アシタ オミセ キテヨ~」


ワタクシ「行くわけないだろ~、お金ないのに」

ミユキ「ワタシガ イチマンエン アゲルカラ、オネガイ」


ワタクシ「むっ、おっ、お金出してくれるのか、それなら考えようかな~、でもドブスでドケチのお前がどうしてお金出してまで店に‘来い,なんて言うの」


ミユキ「アシタ アリサノ タンジョウビナノヨ」

ミユキはドブスだが優しいところがある女性だった、彼女もタイから借金を背負って日本にやって来たがドブスとガラッパチな性格が災いしてなかなか客がつかずリカコママが仕方なくアルバイトにして給料制にした過去があった、自分の金では遊びに行かずに趣味は寝る事だ、そんなドケチなミユキがワタクシに1万円をくれるからアリサの為に店に来いとはアリサも余程、客がないのだなと思っていた、
ワタクシ「分かったよ、他ならぬミユキの頼みじゃしょうがない、行ってやるか、その代わり枝豆を大盛で頼んだぞ」


ミユキ「ウーン、レイスリーサン ホントーーーニ ケチニナッタネ~」


ワタクシ「まあまあ、その代わりにケーキは買ってくよ、それでいいな」
そして夜になりワタクシは全速力の光速スキップでリカコママの店に向かおうと思ったがケーキが崩れるのでソ~~ッと低速スキップで向かうのであった、頭の中はひょっとして今日も巨乳のナオコの驕りでテルホであんな事やこんな事が出来るかもという期待とアソコが大~きく膨らんでいたのは言うまでもない。


店に入りアリサにわからないようにケーキをミユキに渡した、そして席に着き早速ミユキに枝豆を持ってこさせた、酒を飲まないワタクシだが枝豆が大好物なのだ、そしてアリサはと探すと見当たらない、すると1人の可愛い女の娘がシャナリシャナリとこちらにやって来るではないか、ワタクシの席の横に付いた女性こそアリサだったのだった、女性は恐い生き物だ、2ヵ月にあった時のアリサとは明らかに変わっていた、髪は伸び化粧によって女性らしさに磨きがかかっていた。


育ち盛りの女性は突如と綺麗になる事があるがアリサが正にそうだった、
ワタクシ「アリサ覚えてる?」


アリサ「ウン、オボエテルヨ、レイスリーサンデショ」


ワタクシ「あれ、綺麗になっただけでなく、日本語も上手くなったねえ~」
誉められて嬉しくない女性はいない、しかし、アリサは少し笑っただけで心から嬉しそうな素振りを見せない、外見は変わっても心の中の闇はそう簡単には拭えないようだ、ミユキも席に着きナオコもやって来た、リカコママも姿を現した、
ワタクシ「しかし、何だなミユキはいつ見ても本当にドブスだよな、アリサもそう思うだろ?」
当然、アリサは答えない、代わりにミユキが
「ナンデ ミユキヲ イジメルノー、ホントウワ ミユキノコト スキナンジャナイノー?」


ワタクシ「ブ~~~ッ、そんな訳ないだろう、お前が素っ裸でベッドからオイデオイデしてもゼッターーーーイ行かないから!」


ミユキ「ヒド~イ、レイスリーサーン!」
と、ミユキと掛け合い漫才をやらかして場を和ませカラオケでミュージックをスタートした、
「ハッピーバースデー トゥ ユー、ハッピーバースデー アリサ」
アリサは一瞬何が起きたか分からなかった、アリサが日本に来た時17歳と言っていたが逆サバ読みだったがよくある事だ、そこに火が付いた16本のロウソクが立てられたケーキがテーブルに登場した、アリサはキョロキョロしていた、曲が終わり、

ワタクシ「さあ、アリサ火を消して」

日本人のワタクシ、リカコママ、ミユキ、ナオコそして店にいる女の娘や客たちが一斉に拍手した、その時嬉しかったのかどうかは解らなかったがアリサの中に経験した事のない熱いものが込み上げていたのは違いない、その証拠に笑顔はなかったが代わりに目から涙がこぼれるのを必死に堪えようとしていた、ミユキや皆の好意によってアリサが日本に来て少しだけ心が動いた瞬間だった。


次回に続きます、いつもご訪問頂きまして心より感謝致します。