368.褐色の花嫁.33 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
ワタクシはジョイを短期ビィザで呼び寄せようと考えました、現状を考えると一度母親に会わせた方が得策と考えたのです。



そんな時に次兄からメールが入っていました「フィリピーナとの結婚は絶対辞めた方がいい、子供、孫の代まで破滅させられる。嫌と言うほど例を見てきた」兄は前にも申しましたが、日本の世界的なコンピューター会社に勤務し、かなり上まで行きこの時は子会社の社長をやっていたのですが、過去フィリピーナの事を数多く見てきたワタクシに嫌と言うほど見たというのに思わず笑ってしまいました、次兄の嫌と言うほどは何人かなと思うと、つい笑ってしまったワタクシです。


長男は今度は母親宛にネットから引き出したものを送ってきましたが、それは母親に見せずに捨てました、兄弟たちはどーしてもワタクシをジョイと結婚させたくないようで母親に反対させるようにしたのです、電話もワタクシにでなく母親に掛けてきました、そのせいでワタクシと母親も口喧嘩が絶えなくなってきたのです。


前回よりちょうど2週間後、仕事から帰えると再び姉が来ていました、姉もワタクシもこの時冷静に話ましたが、姉はフィリピン人だけではなく日本人より貧しい国の人が駄目と言っているのですから、こうなってはお互いの生き方の問題でお互いに受け入れないのは明白です。


姉は母親にワタクシから離れ施設に入るように盛んに進めました、施設に入れば時々は会いに行けると考えたのでしょう、確かに母親は呆けが始まっていましたがワザワザ費用を掛けて施設に入る程はではなかった、どうしても母親とワタクシを切り離したかったのでしょう。


そして姉は鞄から絶縁状を出したのです、それには箇条書きで何項目かに別れて姉との一族との関わりをこの先一切持たない事や連絡を取らない事が書いてあり、両者の著名と印鑑の欄が有りました、ワタクシは喜んでサインしました、何故喜んでサインしたか、何度か申しましたが国で偏見で人を見下したり人種で差別し大嫌いな男です。


ワタクシは兄弟であれそんな人と縁を切れるのを喜んだのでした、その後長男からも電話がありフィリピンにいる友人から聞いた話をワタクシにしました、その長男の友人はフィリピーナに嵌まりフィリピンで暮らすようになったのですが、過去に日本人とフィリピーナの間に出来た子供たちの養育費を日本にいる日本人に払わせる仕事をしているらしいのですが、フィリピーナたちは日本人との間に出来た子供でもないのに日本人から金を取ってくれと頼まれるらしいのです。


そしてフィリピン人は「どうしようなもないよ」と言っているらしいのですが、ワタクシはこれを聞いて呆れてしまいました、日本人の子供ならまだしも日本人の子供ではないのに日本人から金を取るのは詐欺ではないか、詐欺を主導してやっている人の言う事を聞いてその友人を悪いと思わずフィリピーナだけを悪いと決めつけてしまう長男にもガッカリしてしまいました。


しばらくして次男からも縁を切る手紙が送られてきました、次男からは一度の電話もありません、母親が違うとはいえ3人の兄弟は父親は同じで血は繋がっているのですが、皆口を揃えて縁を切ると言ってきました、結婚する相手に会おうとせず国だけで毛嫌いしてしまう、兄弟や家族の繋がりとはこんなものかと思い一時は嘆き怒ったワタクシでしたが、時がたった今では兄弟たちとは生きてきた道や見てきたものが余りに違い過ぎたのだと思って恨んではいないのです。


だからと言ってワタクシ人は個で見て国や色の違い人種で見てはいけない、問題のある国でも1人の人間として見れば付き合っていける人はたくさんいるのだと強く思っているのです。



次回に続きます、いつも御覧いただきまして心より御礼申し上げます。