369.褐色の花嫁.34 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
兄弟たちと縁を切り、ジョイを呼ぶ書類も全て整えてフィリピンに送りました、後はジョイが揃えた書類と共にフィリピンのエージェントが日本大使館に持ち込んで日本に来れるかどうかの結果待ちになりました。



ある日、久しぶりに梅津君から電話がかかって着ました、数日後の日曜日に錦糸町であうことに
ワタクシ「久しぶりだねー、生きてたの、孤独死したんじゃないかと心配してたんだよ」


梅津君「えーっ、殺さないで下さいよ、レイスリーさんもお元気そうですね」


ワタクシ「ハハハッ、元気だよ、そうだ、今度結婚することになったんだよ」


梅津君「えっ、結婚ですか、誰とですか?まさか、あのルーマニアのアンドン何とかちゃんですか?」


ワタクシ「違うよ、レイア(ジョイ)だよ」


梅津君「はっ、レイアさんて、それいったい誰ですか?」


ワタクシ「えっ、覚えてないの、一緒にフィリピンハブに行っただろ、同伴もしただろう、サヨナラパーティーにも来たじゃない~」


梅津君「そう言えば、そんな事もあったような気もしますが、あんまり覚えてないんですよ、いつも酔っぱらいですからね、それに、レイスリーさんの指名した娘がたくさんいすぎて覚えてないんですよ」


ワタクシ「まあ、そう言えばそうだな、100人以上は指名したからなー」


梅津君「そうでしょ、よく行きましたよね、本当に」


ワタクシ「本当だね、あの頃は病気に掛かったように行ったからなー」


梅津「まあ、取り敢えずおめでとうございます」

ワタクシ「それでお祝い金は?」


梅津君「いやいや、実は僕タイに行くかもしれないんですよ」


ワタクシ「タイか、いいねー、出張か?」


梅津君「いや、タイに支店があって、そこに転勤なんですよ」


ワタクシ「そうか、君の事だからきっとタイの女の子を直ぐ連れ込むんだろうねー」


梅津君「もう、そんな事しませんよ、47歳ですからね、僕も」


ワタクシ「そうか、君と初めて会って24年かー、あっという間だったな」

梅津君「本当に、早いですねー、思い出しますよね」


ワタクシ「ハルや雪子に夕子、マリコさん、皆、元気にやってるかなー」

梅津君「そう言えば、駐車場のところで前からゾロゾロと入官に挟まれて皆泣きながら歩いて来ましたよね」


ワタクシ「そんな事もあったな、パタヤの海で溺れて死にかかったしな」

梅津君「拳銃突き付けられた事もあったでしょう」


ワタクシ「そうそう、パッポンのカラオケバーで柴山さんと行った時なー、これは死ぬなと思ったよ、それとマリコさんとラヨーンのマフィアの親分に会った時、子分が自動小銃振り回してたからなー、ハハハッ」


梅津君「よく生きてましたねー」


ワタクシ「本当だ、タイでは色々あったよ、でも結婚するのはフィリピーナだからな」


梅津君「レイスリーさん、幸せになって下さいよね」


ワタクシ「ありがとうよ、君もな、体に気を付けろよな、タイでいい結婚相手見つけろよ」
弟とも言える梅津君、いつも酔っぱらいですが、能天気で優しい男です、人生には出会いもあれば別れもある、いつか、また会える時が来ると親友の梅津君と別れました、そして、彼はタイに渡っって行きました。


そしてジョイからの電話です
ワタクシ「どうした、日本に来るの大丈夫だったのか?」


ジョイ「オー、エージェント ダメダッテ」


ワタクシ「えっ、駄目だったの~!!」


ジョイ「ハハハッ、ウソヨ~!、ビィザデタヨ アコイクヨ ジャパンニー」

思ったよりアッサリとビィザは出たのです、そしてジョイは9年振りに日本にやってくる事になったのでした。



次回に続きます、いつもご訪問頂きまして誠にありがとうございます。