366.褐色の花嫁.31 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
ワタクシは日本に帰って来ました、そしてフィリピンにいる間、気になりながらも見る事が出来なかったのが渡比する前に買った株価です、早速携帯のインターネットで調べます。



大した額ではありませんが、突然の閃きでワタクシが持っていたお金のほとんど入れて渡比の一週間ほど前に購入していた株、それも偶然に久しぶりに見た株式欄で光っていた銘柄です、渡比前に急騰し急落そして再び急騰と荒く動いていたのですが果たしてどうなったのか、「おー、上がってるよ、やったよ!」久しぶりの株式投資に一か八かで成功したワタクシです。


悪運が炸裂して数百万円の株の利益を得たワタクシは金融機関にあった数千万円の借金の残りを全て支払いました、後は友人と親戚の借金と江川さんへの支払いだけとなりだいぶ気が楽になったのでした、金銭的には自業自得とはいえ長い間苦しみましたが、トンネルの出口が見えてきた気がしました。


帰って数日後、ワタクシは母親に「結婚するからね」と様子を見ようと気軽に告げました、
母親「誰と結婚するのよ?」


ワタクシ「フィリピンの女性だよ」


母親「なに馬鹿言ってるのよ」
全く取り合わない母親です、しかし根気よく根気よく毎日話していきました、その甲斐あってか「一度会ってもいい」といい始めたのでした、そしてジョイを一度日本に呼ぶ準備を始めたのでした。


そんな頃ワタクシはネットで結婚するために何が必要かをチェックしていました、そしてフィリピーナと結婚なさった方々のブログを参考に読み始めたのですが、あるお方のブログを読みふける事になったのでした、それはmarkさん言われる方が書いた「フィリピーナと共に」というブログでした。


ワタクシは始め「フィリピーナに騙された記録かな」と思って読んでいたのですが、そうではありませんでした、詳しくは皆様も読んでいただければと思いますが、markさんもワタクシと同じように何もかもを失いながら立派に立ち上がりフィリピーナの結婚しお子さんも生まれ、奥さんのフィリピンのファミリーとフィリピンで暮らしていく生きざまが描かれているのですが、ワタクシはこの方の前向きな真摯な心に共感しました。


人は問題が起こると立ち止まり、考え、迷い、答えを見つけようと苦しみます、場合によっては間違えた答えを出してしまう事もあるでしょうが、考え方を前向きに見る事で間違えても冷静に修正出来立ち直りが早く出来るのです、ワタクシはこの方のブログを10日ほどで一気に読み終えました、まるで長編小説を読む感覚でしたが飽きがこない書き方にも敬服しました。


そしてこの方は国際感覚をお持ちの方です、実はフィリピン好きな方から怒られるかもしれませんがワタクシはたまたまフィリピーナを嫁さんをもらったに過ぎないのです、ご存知の通りワタクシの外国人の恋人はタイ人でした、その後アジアやロシアやルーマニアや他の国の人々と多く接しているうちにいつの間にか国の国境が取り外されていました。


人は皆同じ命があり懸命に生きている、ワタクシに取ってはどこの国の人だろうと同じなのです、いい人間はいい、悪い人間は悪いのです、そんな人間は何処の国でもいるのです、markさんもワタクシと同じ感覚を持った方と感じたのでした、そしてブログも書いた事もないのにコメントを時々するようになっていました。


ある日の事でした、ワタクシは警備員の仕事を週に一度だけやっていたのですが、24時間の勤務を終えて家に帰って来ました、母親が「寂しい」と言うので姉に泊まりに来てもらったのです、そこでワタクシは丁度いいとジョイと結婚する事を姉に話ました、しかし、その時の反応はワタクシには驚くべきものだったのでした。



次回に続きます、いつもご訪問頂きまして心より御礼申し上げます、また勝手にmarkさんの名前、及びブログ名を載せた事をお詫び申します。