今から少しだけ近未来の世界、カモharuは腕を組んで考えていた、彼は二つの顔を持つ男になっていた、カモの名を欲しいままにした関西の大カモ界の重鎮に上り詰めたao-haru、そして詰まらないサラリーマンを辞め現在は作家として活躍するという顔を持つカモharu。
作家としての代表作には「永遠のカモ」主人公がフィリピーナにカモられてもカモられても特攻隊の如く吸いとられついにはフィリピンでホームレスになってしまう姿を描いた作品だが、これが受けに受けてベストセラーになり、2作目「雲の上のカモ」では「永遠のカモ」でホームレスになった男が復活し今度はロシアのお姉ちゃんに再びスッテンテンされてしまうところまでが描かれていて映画化にまでなったのだ。
そして現在、第3作「進撃のカモ」を書き始めたもののスランプに落ち込んでいたのだった、
梅津君「カモharu先生、原稿どうでしょうかね~」
カモharu「梅津君、どうも浮かばないんだよね」
梅津君「取り敢えず、書きましょうよ、途中まで書いちゃえば後は先生のお得意のラストは大した内容でなくても引っ張るだけ引っ張るという技を使えばいいんですから~」
カモharu「そやなー、ブログ書いてたころも引っ張りまくったからなー、そうやな、それいこか~」
梅津君「でも最近カモharu先生が不調には訳がなんかあるんですか?」
カモharu「実は、最近忙がしくてフィリピンパブ行ってへんのや」
梅津君「ホッホー、と、言うことは、フィリピーナにカモられてないと言う事ですか?」
カモharu「そうなんや、やっぱりカモられへんと創作意欲が湧かへんねん」
梅津君「なるほどね~、大家になると、そんなもんなんですかねー」
カモharu「梅津君、ちょっと行かへんか?」
梅津君「へっ、行くって何処に行くんですか?」
カモharu「決まっとるがな、池田公園やーっ」
梅津君「ちょっと、駄目ですよ、ちゃんと書かないとカードH組長に怒られますよ」
カモharu「何言うとんねん、ワシは関西大カモ会の総長やでー、総長が何で組長に気兼ねせなアカンのやー!」
梅津君「いいんですか、カモharu先生がここまでになったのはカードH組長の暗躍があったんでしょう」
カモharu「それ言わんといてやー、せやねん、組長と彼女さんが道頓堀で道行く人に売ってくれたからベストセラーになったんや、あの人や彼女さんに買えって言われたら誰も世の中の人誰も断る事出けへんやろ~」
梅津君「そうですよ、恩ある人なんですから」
カモharu「わかっとるがなー、そないな事、せやけど会いたいねん、まだおるかなー、HちゃんやYちゃん」
梅津君「誰ですか、HちゃんやYちゃんて?」
カモharu「昔、ワシがカモられたフィリピーナたちやがな」
梅津君「カモられたのにそんなに会いたいんですか?」
カモharu「うん、カモられるのはわかっとるんや、そやけど、そやけど!......もう一回だけ会いたいんや!!」
梅津君「そうですか、そんなに会いたいんですか、....判りました、先生行きましょう池田公園」
カモharu「ホンマか!ホンマやな、行こか池田公園!!」
こうして、カモharuと梅津君は池田公園に向かうのであった。
名古屋市中区にある池田公園、中部地方の風俗の聖地でフィリピンパブや外国人バー、ゲイバーなどが建ち並んでいるのである(Wikipediaより~)、カモharu「いや~、久しぶりやわー、やっぱ空気が違うがな~」
梅津君「で、カモharu先生、何処なんですか、目的のフィリピンパブは?」
カモharu「梅津君、慌てたらアカンがな、ゆっくり街を歩くのも楽しみの一つやで」
梅津君「へー、そんなもんですかね」
池田公園についたカモharuと梅津君はブラブラと街を歩き始めたのですが、思いもよらない人と出くわす事になるのでした、その思いもよらない人とは......。
次回に続きます、いつもご訪問誠に有り難うございます。