江川さんはジャスミンに「前から好きだったけどメイがいたから言えなかった」と言われたそうです、ワタクシは出来すぎの話をチャンチャラ可笑しく思っていました。
席に着いたワタクシですが、まずジャスミンが他の席から呼ばれるのを待っていました、そしていなくなった時にアイナに聞かれないように江川さんに話しました、
ワタクシ「江川さん、ジャスミンは日本人の恋人がいますよ」
江川さん「えっ、本当にそうなの」
ワタクシ「本当ですよ、確認してありますから」
ワタクシはこの店に来る前に千葉にいるピンキーに電話しました、彼女は小岩に2回タレントで来てジャスミンの事は知っています、「今度千葉に行くからな」と聞き出したのでした、そしてフィリピンにいるヘレンにも電話を入れお礼の電話とジャスミンに恋人がいる事を聞いていました。
ジャスミンが席に戻って来たので問いただしたところ、彼女は黙ってしまい、ばつの悪そうな顔になってしまったのでした、そして何も言わず席から去って行ったのです、本来ならこんな無粋な真似をしたくなかったワタクシですが、ジャスミンの江川さんに嘘をつくシタリ顔が余りにも目についていた事と江川さんにこれ以上無駄にお金を使ってほしくなかったのです。
「ウ~ン」と唸ったままの江川さん、そして帰り際にワタクシはアイナとハグをし江川さんや他の女の子たちの前でディープキッスを少し無理やりしました、しかし彼女は身を引いていたのがワタクシには判りました、キッスした後、彼女の顔は冴えません、実は彼女にも日本の恋人がいたのです、アイナは我慢してワタクシとのキッスに応じたのでしょう。
彼女には悪い事をしました、しかし、江川さんにワタクシは知ってほしかった、フィリピン、でもタイ、ロシア、ルーマニア、韓国、他の国でも、そして日本人でも夜の働く人たちはあくまで仕事だという事を、勿論彼女たちも人間です、自分の為に来てくれる人と恋に落ちて恋人になることはあるでしょう、しかし、あくまで恋人になれるのは1人なのです、或いはNO2をキープしている娘もいるかもしれませんが、基本的には1人なのです。
そして、あとの人は客でしかありません、そこを勘違いして店に行き、騙されたと騒ぐ遊び心を知らない人が意外と多いのです、江川さんもその1人でした、フィリピンパブが多い為に余計とりあげられるのですが、更にインターネットに悪口を書き、それを一般の人たちが見てフィリピン人は人を騙す代表のように叩く、そして、それが一般の人の知識となり偏見と差別が行われる、勿論、悪いフィリピン人も性悪フィリピーナもいるでしょう、しかし子供の為、家族の為そして日本人と結婚して頑張っているフィリピーナやフィリピン人も大勢いるのです。
ワタクシは江川さんがジャスミンに最終的には騙されたと騒ぎたてるに違いないと思い早めに手を打ったのですが、しかし江川さんはこれに懲りる事はありませんでした、ワタクシは小岩にはもう行かないと改めて宣言したので、江川さんはワタクシが付き合いが悪いと言い出し始め二人の関係に少しづつ不協和音が流れ始めたのでした。
ワタクシがフィリピンパブに行かなくなり一週間ほどたったでしょうか、いつものようにパチンコをやって10万ほど稼ぎホクホク顔のワタクシでした、時間も19時になっていたのですがフィリピーナのネリーも勝っていて店に出勤する時間になって、いつもなら帰るはずがこの日はまだいるのでした、そしてネリーがワタクシに近づいて「ネーネー、オネガイガアル~」
ワタクシ「何だよ、そのお願いと言うのは?」
ネリー「ドウハン シテクレナイカナー」
ここからワタクシの本当の意味でのフィリピン人達との付き合いが始まって行くことになるのでした。
次回に続きます、いつもご訪問いただきまして誠に有り難うございます。