106.ハルの微笑み.50 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
渡タイ初日をパタヤビーチでワタクシ達一向でございます、2日目は朝遅く起き食事を済ませウィンドウショッピングに出かける事になりました。


そういえばパタヤの街をゆっくり歩いた事などないワタクシだったのでした、歩いてみるとタイの人のニコニコとした笑顔を良く見かけるのです、タイでは毎日どこでも見かけるのがお坊さんの一団が通る道には一般の市民の人達が待ち構えご飯やおかずを渡す托鉢のシーンなのです、仏教の国タイではどんな悪人でも寄進をするらしいのですが人々の中には施しの心ややさしさが根付いているのでしょう、それが笑顔に繋がっているという事なのでしょうか、そんな事を考えながら歩いていたワタクシでした。


ホテルに帰りゆったりと過ごし早くも夕方となり別室の夕子姉妹と1階のレストランで待ち合わせをしました、しかし下に降りたところでワタクシはタバコを忘れハルを先にレストランに行かせ部屋でタバコを取り下に降りようとエレベーターを待っていると夕子が1人でやって来たのです。


ワタクシ「あれ夕子1人なのカイはどうしたの?」


夕子「ウン、シャワー オワッタバッカリダカラ イマ ドライヤーシテル」

夕子はヘソ出しのTシャツにジーンズ髪型はソバージュのパーマが良く似合う出で立ちでした、夕子と二人きりにドキマギとしてしまうワタクシ、夕子もワタクシと目を合わせるのを何故か恥ずかしそうにしているのでした。


エレベーターが来て乗り込む二人
夕子「レイスリーサン!」


ワタクシ「えっ、何、どうしたの」


夕子「ウウン、ナンデモナイ」

その時夕子が何を言いたかったか当然分かりません、が夕子がワタクシに好意を持っているかもしれないと初めて会った時から何となく感じていました、ひょっとしたらとワタクシはその時夕子が言いたかったのはその事ではなかったのかと思ったのでした。


夕子は日本にいた時に助けてくれていた男3人のうち2人とは切れたようで後は加藤さんが二度タイに来てお金を援助しているようでした、本間さんには元々気がないのですが日本に行くときの結婚ビィザをもらう為の予備要員として細々と付き合っているという話なのでした。


内幕を知ってしまうと美しい女はたくましく恐ろしい生き物なのです、利用出来る物は全て利用とする、これはタイの女性だけの話ではないのです、フィリピン人でもロシア人でも勿論日本の女性でも同様に生きる為願いをかなえる為には意識する、しないに関わらず美しい顔、自分の体を武器に男を騙す事など造作も無いことなのです、正に美しい薔薇にはトゲがあるのです。


但し美しい彼女達にも弱点があるのです一つは男を心から愛してしまった場合、やはり人間である以上異性には興味があるのです、自分のタイプの異性が現れた場合その相手に全てを捧げ尽くします、その代わりその異性を独占しようとするのです、そしてもう一つの弱点とは美しい薔薇でもいつかは朽ち果てていく、美しい彼女達もどうあがこうが歳には勝てないという事なのです。


レストランに揃ったワタクシとハル、夕子とその妹のカイは軽い朝食を済ませバンコクから向かいにやって来るトンボーイ達を待っていました、夕子の妹のカイはシンガポールに恋人がいるというとう話でした、しかしこのカイが先々起こす出来事でワタクシとハル、夕子、雪子そして第4の女性の運命が大きく動く事となるのでした。



次回に続きます、いつもご来席誠に誠に有り難うございます。