104.ハルの微笑み.48 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
雪子「ドウシテ ソン アティート(2週間)オミセ コナインデスカ?」
ワタクシは雪子が何を言っているのか全く理解出来ませんでした。


ワタクシ「えっ、どういう事」


ミユキ「ユキコ マイニチ アナタ ノ コト マッテタヨ」


ワタクシ「えっ、そうなの」


雪子「オニイチャン アイタカッタ!」
大きな目で睨み付けていた雪子は180度ガラリ一転し可愛い笑顔で恥ずかしそうにそう言うのでした、良くわからないのが女心なのか、それとも店外デートに連れて行ってほしい為の芝居なのかその時のワタクシには分かりませんでした。


前回の店外デートの時には全くそんな素振りも見せなかったのに2週間の間に大きく心境の変化があったのか、それとも前回は様子を見ていたのか兎に角態度が急変したのは間違いなかったのでした。


雪子「オニイチャ~ン!」とワタクシの方を微笑みながらずっと見ているのです、それを見て頬杖をつきながら「ヨカッタネ」とばかりにニコニコしながら眺めるミユキ、
梅津君「おっ、急接近デスネー、よっ」
ワタクシは複雑な気持ちでしたが雪子のトロンとした笑顔を見て自然と微笑み返しをしているのでした、ハルの笑顔は周りを照らすような笑顔で雪子の笑顔はワタクシに安心感を与えるような笑顔でした、性格はタイ人の女性特有の180度返し、即ち笑ってたかと思うと急に激怒するまたその逆という点では二人共に共通していたのですが雪子の場合は甘いのでした。


枝豆の皮を剥いて口へ運んでくれたり、食べた後口の周りを自分のハンカチで拭いてくれたりと実に甲斐甲斐しいのでした、そしてウットリとワタクシの方を見つめるのでした。


それはいかにもワタクシに惚れているという感じなのですが、そこにリカコママがいそいそとやって来て当然橋川さんの隣に座るのでした。


リカコママ「アレッ ユキコチャン スゴイ ニコニコシテ ドウシタノ」


ミユキ「ママ、レイスリーサン ガ キテ ウレシイ ダッテ」


ママ「アラアラアラ、スキ ニ ナッチャンタンダ、フーン コンナ ユキコチャン ミタコトナイモノネ」

ミユキの通訳にニコニコしながらいちいち頷く雪子、狐につままれた感じのワタクシもこれが本当なら悪い気はしませんでした、しかしハルはと考えてもどうすればいいのか思い付きません、人生「ケセラセラ(なるようにしかならない)」を信条に生きていたワタクシは余り考えないようしていたのでした。


ふと橋川さんの方を見るとリカコママといい感じになっているように見えました、この時リカコママに日本人の旦那がいることはよしえママから聞いていたワタクシでしたがまさか深い仲にはなるまいと考えていたのです。


さて次の日の朝のんびりと雪子とタイレストランで軽い朝食をとり甘い甘いムードでアパート前まで送り届けたのでした、ワタクシには4度目の訪タイが迫っていたのですが、そこでも女性絡みのある出来事が起こってしまうのでした。



次回に続きます、いつもご来訪頂きまして誠に有り難うございます。