83.ハルの微笑み.28 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
錦糸町に到着したワタクシ達はダービー通りに面した飲み屋の雑居ビルに入って行きました。


そのビルの5階に‘エジプト,という店に連れて行かれたのでした、そこには見知った顔の女の子が二人ほどおりました、1人はよしえママの店でアルバイトをしていたラブ、そしてもう1人はマリという女の子で前に一度席に付いたことのある可愛い女の子でした。


ラブ「レイスリーサン ヒサシブリー ゲンキ?」


ワタクシ「ラブ 久し振りだなー、お店移ってて良かったジャン」
ラブは入官がよしえママの店に入る1ヶ月前にこの店に移っていて、もう1人のマリもたまたま休みだった為に難を逃れていたのでした。


ラブ「ホント ビックリシタヨ ハル ヤ ユウコ ガ カワイソウ」


ワタクシ「ラブ 有り難う優しいんだな」


ラブ「アタリマエ ミンナ トモダチダモン」
この店のママはエリカといってラブの姉さんで日本人と結婚していてよしえママとも顔見知りなのでした、女の子もラブとマリを合わせて8人程度でデートありのこじんまりとした店でした。


この店のママのエリカはなかなか機転がきき頭が良く、あまりでしゃばりません、この先ワタクシはタイの話をしに時折行くようになるのでした、そして彼女とは不思議と思わず場所で良く出くわす事になるのでした。


どうもハルと知り合いがいると罪の意識からか今一ノリの悪いワタクシ達は皆様の予想に反して特に何事もなくスタコラサッサと引き揚げたのでした。



そしてワタクシは会社を退職し稲荷町に正式に株式会社を作ったのでした、その頃タイにいるハルはバンコクでノイのコンドミニアムに居候していました、ハルは次はいつタイに来るのかをしきりに聞いてきました、そして次来るときはノイの恋人の柴野さんと一緒に来いと言うのです。


柴野さん、ワタクシより5才ほど年上なのですが、この方は普通のサラリーマンなのですが見た目はかなりゴツイ体格でマウンテンゴリラ並みでその筋の人と言われても誰も疑わないのではないかという感じの人なのです。

会社設立やその後の仕事の事で忙しくバンコクから帰ってあっという間に2ヶ月がたっていました、やや落ち着いて来たのでワタクシは柴野さんに電話を入れました。


柴野さんにもノイからワタクシと一緒に来るようにと話があったようです、日時を取り決めチケットは柴野さんに立て替えてもらい再び渡タイする準備を進めます、梅津君は今回は遠慮するという事で柴野さんとの二人旅という予定になったのです。


さて、この頃世間では小型の携帯電話が次々に発売を始めていたのでした、個人企業には必需品と思いいち早く購入したのです。


その携帯電話に入って来た着信はよしえママでした、ワタクシ
「どうしたのママ」


よしえママ「ちょっと会いたいのよ、錦糸町に来てくれない梅ちゃん一緒でいいよ」
ワタクシは梅津君に連絡を取り一緒に錦糸町に向かうのでした。



次回に続きます。いつもご来訪を心より感謝致します。