79.ハルの微笑み.24 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
パタヤの夜がやってまいりました、食事を済ませ出発致します、その先は.......ニューハーフのショータイムなのです。


いやいやオカマと言って馬鹿に出来ません、タイは世界でも有数のニューハーフ大国なのです、実はこのショータイムを見てからはワタクシも見方が変わってしまいました。


当時は同一性障害、ニューハーフという言葉は日本にはなかったと思います、それどころか偏見の目で見られていたのではないでしょうか、女性の心を持ちながら男の体で逆に男の心を持ちながら女に生まれてくる同一性障害、神のイタズラなのかそれとも試練を与えているのか、最近はテレビにもおネエが出るなど活躍の場が増え以前より日本でも認知度は上がったような気がします、しかし彼女、彼らは子供の頃から迫害や偏見の目で見られる事が多かったのではないでしょうか、でもそれらの困難と試練を乗り越え前向きに明るく生きようとしているようにワタクシには見えるのです。


やっと心のまま生きていける、それこそが人間らしさであり彼女、彼らこそが今の日本に失われつつある人の心という物を持っている存在なのではないかとさえワタクシには思えるのです。


ショータイムはまるで宝塚の如く華麗で豪華絢爛なのです、だれもが「ホーッ」と感心仕切りなのでした、ショー終了後はニューハーフ達が出口付近にやってきて挨拶やお見送りをしています、そこに15、16歳の男の子が仕切りに「アテ、アテ」とタイのニューハーフに熱い眼差しで話かけているのでした、どうやらフィリピン人のようでショーを見て違う世界に目覚めてしまったようでした、その時ワタクシはその少年と12年後にフィリピンで再開するのですが、(53.54始まりはいつも雪47.48を読んでね)その時はスレ違いで終わるのでした。


タイ4日目パタヤの朝です、ワタクシ、梅津君、本間さんの男3人が集合しております、ワタクシは昨日の夜激しいハルとのアオカン(フィリピンで言うところのソクソクでしゅ)で唇を噛まれ大きく腫れ上がってしまっていました。
ワタクシ「タイに来て3日だよ、それがどう風俗街に全く顔も出さないなんてアリかな、アリたってモハメッド.アリじゃないヨ~」


本間さん「このパタヤの夜もタイでも有数の風俗街ですからねぇ、あとはバンコクに帰ってパッポンストリートに行くしかないでしょ」


梅津君「おっ、見ましたよ本でパッポンストリート、凄いらしいですねぇ!」


ワタクシ「ホッホ~、そんなに凄いのスッポンストリート」


本間さん「レイスリーさん、スッポンじゃないですよパッポンですよ、ゴーゴーバー、カラオケクラブ、マッサージパーラーから何でもありで正に男の殿堂ですよ」


レイスリー「ヨシッ、今日の夜3人で抜け出して見学に行くかッ!」


梅津君「見学ってハルちゃんを振り切れるんですか?」


ワタクシ「ソレワダナ、梅津君がどうしても見てみたいという事にしてだなァ」


梅津君「ちょ、ちょっと待って下さいよ、僕にもエミちゃんがいるんですから、カンベンして下さいよ!」


ワタクシ「しょうがない奴ダナ、言い出しっぺの本間さんどうにかしなさいよ」


本間さん「ぼ、僕デスカ~、言い出しっぺってレイスリーさんじゃなかったような気が.....。」


ワタクシ「何を細かい事言ってるの、隊長は本間さんという事で今日バンコクに帰ったら頼みましたよ~ットオ」


本間さん「は、はい~っ」


そしてパタヤを後にしてバンコクに戻る一向なのでした。



次回に続きます、いつもご来訪心より感謝致します。