61.ハルの微笑み.6 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
ワタクシ「ハルは日本に来て3ヵ月なんだろ、日本語上手いなあ」


ハル「バンコク デ イチネン シゴト シタヨ」


ワタクシ「そうか、でも日本語上手いよ、頭いいんだな」


ハル「アタマ イイジャナイ、アタマ ワルイ、ハハハ」

タイの子もフィリピーナと同様覚えは早いのです、中でもハルの頭のよさまた回転の良さには先々ワタクシも驚かされます。
ハルはカラオケが得意でこの日は「天城越え」を熱唱しました、一部分だけ漢字が読めなく教えたもののあとは完璧です、ワタクシも梅津君も他のテーブルの客も拍手喝采です。


そう言えば梅津君、彼の隣にはエミという小柄な子がついて話が弾んでいるようでした、
エミ「オニイサン カレ ワ マノーイ ヨ」


ワタクシ「マノーイて何なの?」


ハル「イヌ ヨ、チイサイ イヌ」


エミ「オニイサン、チイサイ イヌ ワ カワイイ デショ」


梅津君「ヘヘヘ、僕可愛いですって、エミちゃんも可愛いよ、チュー しちゃおーか、チュー、ヘヘヘ」幸せそうな梅津君です(*^_^*)彼はその後タイ人達からマノーイと呼ばれます。


4人の中に心地よい和やかな空気が流れた気がしたワタクシでした。


そこにアルバイトの1人のノイがやって来ました。


ノイ「レイスリーサン、ムコウ ノ オキャクサン ガ ハル ト ハナシ シタイダッテ カリテ イイ」

ワタクシが、もし「いいよ」と言えばハルは他の客にデートに連れて行かれる可能性が強いのです、ハル、エミ、梅津君がワタクシの顔をジッとどうするかを見つめていました。


ワタクシ「ダメだな、連れて出るよ、ハルを、梅津君どうする」


梅津君「ぼ、僕もエミちゃんを一緒に連れて出ます」
それを聞いて顔を見合せニッコリするハルとエミ、彼女達からするとワタクシと梅津君は一夜の客にしか過ぎないのでしょうが、他の客よりましだったのでしょうし、なんとなく4人が4人共にこの夜の出会いに感じるものがあったようにワタクシは思ったのでした。


チェックをしている間にみつえママが挨拶にやって来て
「あら、レイちゃんデートするの、珍しいね!、有難うございます、今日わ」

みつえママ、台湾人のやり手ママですが、情に厚い人でワタクシもこの先に色々と助けてもらう事になります。


出口で夕子がワタクシに「レイスリーサン モ デート スルノ....」
ワタクシは返す言葉が見当たりません、4人で店を出ました、そしてすぐそばにあるホテルに向かうのでした。



次回に続きます。いつもご来場して頂き誠に有難うございます。