こんにちは!
本日は、サッカーをやっていて足が痛い、スネが痛いということで高校生の患者様がいらっしゃいました。
早速、足を拝見させて頂きます。
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むむ、これはシンスプリントと言われるスポーツ障害でスネに痛みが出るのが特徴の疾患です。
シンスプリントとは、日本語に直すと脛骨疲労性骨膜炎ともいわれ、マラソンやサッカーなどの走る競技、またバレーやバスケなどのジャンプするいスポーツに多い疾患です。
ジャンプや走るなどの足首を繰り返し強く曲げ伸ばして使うことでヒラメ筋や後脛骨筋などと言われる筋肉が、疲労性さにより硬くなり、それでも競技を続けていると、筋肉の付着部の骨膜が硬くなった筋肉に引っ張られて炎症を起こしてしまうのです。
痛みの特徴として、多くは脛骨と言われる足のスネの骨の内側の下から1/3のところ辺りに痛みが出ます。
シンスプリントの基本的な、対処方法はアイシングする事と、練習を休む事となっています。
しかし、よく考えてみると同じ練習をしていても、シンスプリントになる人とならない人がいます。
なぜでしょう?
絶対筋力が弱いからと言うのもあるのですが、それよりも体の使い方が重要です。
前回の、記事でも書きましたが走る歩くなどの動作で腿の前側の筋肉を使ってしまっていると運動効率が悪くなり足首の筋肉を過剰に使ってしまうのです。
臀部から、腿裏のハムストリングと言われる筋肉を動作の中でしっかり使える様になる事が再発予防にも重要です。
少し話が広がりますが、特にハムストリングが硬く前屈出来ない子供たちは要注意です。
それだけ骨盤(股関節)の運動制限が起こっています。
その様な子供達は、股関節を大きく使えないために膝から下を過剰に使ってしまうことでシンスプリント障害を引き起こしてしまいます。
いかがでしょうか、シンスプリント症状が出ていたら要注意ですよ。
この患者様は、しばらく通院して根本改善をしていく事になりました。
患者様と二人三脚の治療で早期改善を目指します!