こんにちは!
本日はボクシングをしていて、膝が痛くなった。
なかなか治らないので鍼をして欲しいという高校生の患者様がいらっしゃいました。
ボクシングで膝が痛いとはどういう事だ?パンチをする競技なのに…
と思いがちですが意外と多いのです。
強いパンチをうつのに下半身を強く使いますし、フックなどのパンチは膝に捻り運動も加わります。
というわけで、早速この患者様を診てみます。
基本の膝の徒手検査、メディカルチェックを行います。器質的な問題は無いと判断して、さらにチェックを進めます。
このかたの膝の痛みは、完全伸展が出来ず。
膝を伸ばしきると詰まる様な感じかして痛いとのこと。
また、しゃがもうとすると屈曲100°ぐらいで痛みが発生してしゃがみきれません。
痛みの発生する、膝のお皿の下のあたりを触っても痛く無く、曲げる伸ばすの動作で痛いのです。
うーん何が問題でしょうか。
この患者様、実は腿の裏側が非常に硬い!
ハムストリングと言われる膝を曲げる、股関節を伸ばす筋肉が強く短縮してしまっています。
ハムストリングが硬いと膝が痛くなるのには理由があります。
①ハムストリングは筋腱膜で膝の周囲に繋がっている。
②骨盤が後傾してしまう。
があります。
まずは①ハムストリングは筋腱膜で膝の周囲に繋がっている。
を解説すると、、
ハムストリングとは腿の裏側に付いている筋肉なのですが、膝の周囲を覆う筋腱膜にも繋がっています。
どういう事かと言いますと、ハムストリングが硬くなると膝の裏側だけで無く短縮したハムストリングが膝周囲に渡って付いている筋腱膜を引っ張ってしまいます。
筋腱膜が引っ張られることよって膝の周囲が痛くなる事があります。
②骨盤が後傾してしまう。ですが、短縮したハムストリングに骨盤が引っ張られる事で骨盤が後傾してしまいます。
骨盤が後傾してしまうと、腰が丸まった姿勢になり、その状態でしゃがもうとすると膝がつま先より大きく前方に突き出るかたちになります。
膝が前方に突き出れば突き出るほど、膝が崩れない様にするために、膝の前方を抑える力つまり大腿四等筋のパワーが必要になり、膝の前側にかかる負荷が多大になってくるのです。
この患者様、サウスポーで左ストレートを打つ時に右下肢で踏ん張ります。
その時に、膝が前にですきてしまい膝の障害を発生させています。
という訳で早速、治療を行います。
先ずは、ハムストリングを緩めるようにほぐしして、ストレッチ。
さらにハムストリングの機能を強化するための体操を少々。
すると…
伸びなかった膝が伸びる様に、しゃがむ動作も痛みが軽減。
さらに、鍼を使ってハムストリングを緩めて、膝の関節調整を行ったら完全に膝を伸ばせる様になりました!
この、症状が改善した瞬間が患者様も僕たちも嬉しい瞬間です!
でも、この症状は油断してはなりません。
また激しく使えば痛くなってしまいます。
セルフケアの方法を覚えてもらって自分でケアすること、あとは数回の調整を行って終了です。
またのご来院お待ちしています!
げんき堂は患者と二人三脚の治療で早期改善を目指します!