育てる ということ | 志村双葉の簡単・おいしい・キレイ ローフードのブログ

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ローフードマイスター志村双葉です。マーケティング人材教育PR会社社長。健康と美を楽しく生活に取り入れたくて、出会ったローフード。体の中から本当に綺麗になれるローフードの楽しさと、ちょっと便利な暮らしの工夫を紹介していきます〜!

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私の娘は今アメリカに留学中です。

17歳で自分で行く、と言い出して、本当にあっという間に行ってしまい、もう6年が過ぎ、もうすぐ7年目。

英語なんてろくにできないのに、どうなるか?なんて考えずに飛び込んだ外国暮らしはどれだけ大変だったのか。
一緒にいないので本当には分かりません。

途中、何度となく問題が勃発し、Skypeで深夜延々話し合い、なだめたりすかしたりもしたね。。

それでもなんとか踏ん張って、高校を卒業。卒業式に参加しに行った時はグッとこみあげたけど、即帰る!と宣言した娘は卒業式の翌日の早朝便で本当に一緒に帰国したくらい、そこでの暮らしが辛かったみたいだった。

それから都市を移して短大に。
その学校選びは自分でして、入学手続きも自分でしてもらうしか、もうありませんでした。英語だらけの(当たり前)webサイトから手続きをするなんて、私には無理、だから。。

それからまた四大に編入して新しい大学生活が始まり。

気がつくとSkypeで泣きわめくことはすっかりなくなり、連絡すらろくに無いように(笑)。

この間一週間だけの休みに帰ってきて
「今はじめてアメリカでの毎日を楽しい、って思える」と言っていた時に、ああ良かったー!と心から思いました。

志同じくして、個々が自立して、認め合える仲間の中にいつかきっと立てる日が来る。その時感じる楽しさと充実感はきっと誰よりも自分がわかるはずだから。。

そう願い、信じてきたから。

でも、その日が来るためには6年もの孤独な戦いが必要だったし、その前の日本でのもっと長い厳しい時代も必要だったことを思うと、本当に、、、なんだか胸が熱くなるし、、、安堵しました。



私は誰であれ何であれ、
育てる、ことの真意は

信じて待つ

ことにある、と思います。

これしか無い、と思います。

信じて待つだけなので、
気はかけるけど手は出さない。

要は、なにもしない。

生活はします(笑)。
でも相手が成長するのは相手自身の中にある成長したい、という要求のみが育むことだから、他者(私=親)が、押したり引いたりしては意味が無いのです。

人間は成長するために生まれてきているのだと思います。

肉体も精神も成長し、やがて終了する有限の存在です。その中でやり遂げることは、自らを願わくば世界の役に立つように使い切って、無駄なく使い切って、人生を遂げることしかないな、と思うのです。

私自身も。

だから、彼女が生まれた時に心から願ったことは、自分が何がしたいのかが分かる人になること。
いつ、分かるのか。それが何なのかは私にはわからないけど、いつか必ずその時が来ることを信じて余計な手を出さないで、ただ信じて待つこと。

親がしてあげられる、育てる、ことはシンプルにこれしか無いことを赤ん坊の娘を抱きしめながら、、いや妊娠中から考え続けてきました。

なぜ、そんなことを考えたのか?

それは私自身が自分が本当にやりたい事を探し続けていたから。
子供を授かり母になることは、本当にやりたかったし望んでいた事だったから、妊娠も嬉しかったし、子供を育てる事はとても楽しかった。でも、子供は私のものでは無い。いつかは成長して離れるもの。

だから子育てが終わってから、遂に自分が本当にやりたい事と向き合う時代がやってきました。

遅いです。(笑)


まあ、それが私の順番だったのでしょう。

ただ子供にはその日が来て欲しいし、それを自ら見つけて歩んでいけたらいいな、と思い続けて来たから、この一言を聞いた時に少しだけ、思いが実った、気がしました。

まだその先は相変わらず何も見えていないけど、でも自分が歩きたい道を見つけたみたい、な今、私の育てる時代は本当に終わりを告げるんだな、と思います。

これからは、赤ん坊の娘時代と変わらず、

信じて待つだけ。
ただ愛して信じて
待つ。
親ができる唯一の事。

そう思います。