先週末は親父が突然動けなくなってしまい、かと言って意識は
はっきりしてるし(もう完全に明晰というのはありえないが)
どこも痛いところはないと言うし、もう夜7時に近かったが車で
急患外来へ。
まあ待たせられる待たせられる、やっと問診が始まっても医者は
「緊急性はないし入院はさせられないなあ」との一言。
食事も摂れてないので点滴と栄養剤の処方をお願いし、終わった
のは夜の12時近く。
その間女房は尿パッドやオムツを買ってお袋に届ける。
まあどっと疲れたが翌朝は仕事が早い。
次の日家に顔を出せず様子を聞こうと何度も母の携帯に電話するが、
朝から昼過ぎまで応答なし、ちょっと焦る。
忙しいのがひと段落し、了承を得て実家へ車を走らせる。
インターホンを押すと母が応答、どうやら携帯はバッグに入れ
寝室に置きっぱなしで気づかなかったらしい。
俺も家電に掛ければ心配しなくて済んだものを・・・
親父も相変わらずボーっとはしてるが反応はあり食事も少しは摂った
らしい。
夜も熱を計ること、いつもの薬はちゃんと飲むこと、食欲がなければ
栄養剤を飲むことを言い含め、仕事に戻るべく車に乗り込む。
一度家に寄り、水分補給してまた車に乗り込むとお袋から電話。
なんだろうと思って取ると「お父さんが尿パッドをトイレに流して
しまったみたいで詰まった、どうしよう」と。
業者に電話か?と思ったがもしやと思いホームセンターでスポイト?
って言うのかあのガボガボやる奴を買って戻る。
エイやっ、と数回押したら難なく水位が下がり開通した模様。
確かに白い繊維状のものが沢山浮いていた。
親父はどこ吹く風で庭に出て表を眺めてる。
程なく釜石から義母の世話に行った女房が戻ってきて、尿パッドの
下着への装着の仕方と処理方法をレクチャー。
私はもう前夜が寝不足だったこともあり疲れ果てて仕事に戻るのは
容赦してもらった。
親父の認知力はもう5、6歳程度だろうか、病院で待ってる間も車椅子に興味を示して子供のように前に後ろに動かしていた。
これ以上悪くなれば施設に入って貰うことも考えねばなるまい。
多分もう、どう言う逝き方をしても老衰で片付けられるだろう。
がっしりしていた体格も、もう骨と皮だ。
子供の責務として、見守り見届ける。
せめて後悔だけはないよう、子供に帰った父を。