Behaviour | Born of Frustration

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Artist: Pet Shop Boys
Album: Behaviour
Year: 1990
Genre: Synthpop, Sophisti-Pop, Dance-Pop


イギリスのシンセポップデュオPet Shop Boysの4枚目のアルバム。有名なヒット曲はないけどこれを最高傑作に選ぶ人が多いことを知りました。自分もPet Shop Boysのベストアルバムだと思います。West End GirlsやIt's a Sinに代表される初期のような華やかさはありません。前作「Introspective」の長尺のハウス&ダンスとも全く違います。曲はコンパクトにまとまりメランコリックな歌物のシンセポップアルバムです。少し先にリリースされたDepeche Modeの1990年作「Violator」に影響されたというのは仄暗くクールな質感に反映されています。ただしDepeche Modeの影響がはっきりと表れたのはThis Must Be the Place I Waited Years to Leaveのみです。もしこういう曲が全体にあったら感化されすぎだとマイナス意見も出るだろうけど、Pet Shop Boysらしさというのはしっかりと残しています。Angelo Badalementiがオーケストラアレンジで、The SmithsのJohnny Marrがギターで参加しています。This Must Be the Place I Waited Years to Leaveにはその二人が参加しているので新しいPet Shop Boysを象徴する楽曲だと思います。ギターが入っているのでThe Cureのゴシックロックにも通じる部分があります。シングル曲のBeing Boringも名曲です。その他はわりとソフィスティの都会的な雰囲気が強いです。Neil Tennantの柔らかくテンションを抑えたボーカルがメランコリックで美しい曲の雰囲気に合ってます。So Hardのようなダンスポップを経てラストのJealousyも彼らのアートポップ性が表れていて深みを感じます。