とっくに忘れられたブログかとは思いますが、今年を終えるにあたっての個人的所感を述べておこうと思います。
残念ながら日本の国際的な競争力と地位の低下は歯止めがかからないようです。
経済力しかり、安全保障についてもしかり、技術力においても20世紀末に比べて見る影もないくらい沈下しています。
世界の変化を目の当たりにしながら、自分の国の産業の構造も、政界の構造も、教育制度も変えることができない。貧困の拡大も格差の拡大も解っているのに、じわじわと国民が貧しくなっていっているのに、この期に及んでなお「無事」にしがみついて、必要と解っている変化を先延ばしにしている。
来年以降もこの国の衰退は続いていくことでしょう。希望は限りなく薄いと筆者は感じています。
ウクライナ戦争の長期化はもはや避けられないでしょう。そのことによって世界の分断とブロック化が進行していくことになるでしょう。そしてウクライナの勝利は不可能になっていくだろうと思います。
ロシアのような資源と広大な国土に恵まれた国と戦争をして、まがりなりにも勝利するには二つの可能性しかないのです。そのことは歴史が示しています。まともな総力戦をやれば、必ず最後はロシアが勝利することになります。ナポレオンもヒトラーも最後はロシアに(ソヴィエトに)敗れました。近世以降ロシアが国家として戦争をして敗北したのは2回だけです。
それは1905年の日露戦争と1917年の第一次世界大戦です。
日露戦争は圧倒的に国力で劣る明治日本が、総力を振り絞って一年足らずの短期に戦術上の勝利を重ね、ロシアが総力戦に乗り出す前に第三国(アメリカ)の仲介を得て何とか形ばかりでも勝ったようね体裁を整え、それでも日本政府の当初からの戦略目的(南満州からロシアの影響力を排除する)を実現した、とういものです。あと半年戦争が継続していたら、日本は確実に敗北していたはずです。
そして、すでに「新しい道」で述べたように、日露戦争の戦費調達のために背負った莫大な借金(国債)を完済するのに1980年代までかかりました。
第一次世界大戦でのロシアの敗北は1917年に起こった「10月革命」のためです。長引く戦争と犠牲者の増大により前線の軍内部で兵士の反乱が起こり、首都ではボルシェビキが指導する革命が起こり、内部からロシア帝国が崩壊したことによって戦争継続が困難になったのです。
この二つの歴史上の事実が教えているように、ロシアのような大国に勝利するには、短期間に軍事的勝利を確保しつつ、第三国の仲介によって有利な条件で講和するか、ロシア国内の要因によって戦争継続を困難にさせるか、しかないのです。
ロシアのウクライナ侵攻からすでに2年、この秋の反転攻勢も失敗に終わったことで、もはや日露戦争型の停戦、終戦は不可能になりました。一方でこれほどの兵士の犠牲を出しながら、言論の弾圧を受けながら、ロシア国内でのプーチンへの支持は崩れず、兵士の組織的反乱も起こっておらず、現体制が内部から崩壊するような兆しは見られません。来年3月にプーチンが再選されればあ、この戦争は何年も続き、最後にはロシアが勝利するでしょう。そのとき私たちは武力による現状変更を国際社会が阻止できなくなった世界に直面することになります。日本はそんな世界でどう生きていくことになるのでしょう。