「北方領土」 | ラウルイクセンバーグ 『人間とは何だろう?』

ラウルイクセンバーグ 『人間とは何だろう?』

『人間とは、究極は何だろう?』
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 「北方領土」
 筑波大学の中村逸郎 人文社会系教授の提案

 ―― 経済制裁でロシア経済は壊滅状態 ―― 北方領土のロシア人の生活は困窮 ―― 日本が支援 ―― 北方領土島民が独立運動。


 何とも短絡的でお花畑的な愚論かと考えます。

 まず、基本的にロシアは一度手にしたものはなかなか手放すことはしません。北方領土内に万が一独立運動の兆しがあれば、力づくで押しつぶすことくらい平気で実行すると思います。
 中村逸郎教授の発想は実現の可能性は極めて低く、シミュレーションするに値しない絵に描いた餅と考えます。

 これまで日本は北方領土に対し、資源確保の見返りの意味もあり、経済支援を継続してきたにもかかわらず、何ら成果をあげてこれなかったのが何よりの証明。
 日本に帰属すればアメリカ軍基地の設置も容易に考えられ、ロシアとしては認めることができないところです。

 中村教授のロシア研究は長く、ディープな情報も把握しているユニークな研究者ですが、今回は多少無理があるかと思います。