母親の指輪が形を変えて
指輪を頼まれたのは秋も終わる頃。
話を聞きに行ったのは彼の部屋。
母親の指輪を溶かし、形を変えて彼女に渡したいというのは彼の気持ち。
見たのは使い込まれた傷だらけの指輪。
新しいふたつの指輪ができたのは年が明けた頃。
届けに行ったのは一緒に暮らし始めたふたりの部屋。
招き入れたのはふたつの幸せそうな顔。
コーヒーを入れる事すら嬉しそうな彼女の笑顔。
ふたりが愛の誓いをすると決めた場所は海外。
日本はその頃、まだ肌寒い春の始まり。
見届けたいと思う気持ちと裏腹に、お金も時間も何もない僕。
いい挙式だったと教えてくれたのはまた別の友人。
ふたりの顔をまた揃って見たのは春の日曜日。
集まったのは沢山のふたりの友人。
幸せそうなふたりの指には母親の指輪が形を変えて。
母親の指輪と同じくらい、ふたりの指輪が傷ついた頃。
そんな誰も知らない先の未来でも、ふたりはきっと大丈夫。
そう思えたのはふたりの笑顔。
話を聞きに行ったのは彼の部屋。
母親の指輪を溶かし、形を変えて彼女に渡したいというのは彼の気持ち。
見たのは使い込まれた傷だらけの指輪。
新しいふたつの指輪ができたのは年が明けた頃。
届けに行ったのは一緒に暮らし始めたふたりの部屋。
招き入れたのはふたつの幸せそうな顔。
コーヒーを入れる事すら嬉しそうな彼女の笑顔。
ふたりが愛の誓いをすると決めた場所は海外。
日本はその頃、まだ肌寒い春の始まり。
見届けたいと思う気持ちと裏腹に、お金も時間も何もない僕。
いい挙式だったと教えてくれたのはまた別の友人。
ふたりの顔をまた揃って見たのは春の日曜日。
集まったのは沢山のふたりの友人。
幸せそうなふたりの指には母親の指輪が形を変えて。
母親の指輪と同じくらい、ふたりの指輪が傷ついた頃。
そんな誰も知らない先の未来でも、ふたりはきっと大丈夫。
そう思えたのはふたりの笑顔。

