かつてのWinXPのような状況になりつつあるらしい
世間一般的にはまだまだWin10が7割程度稼働しているらしい。システム要件の条件を満たさないとアップグレードはできないようになっているが、これが一番のネックだと思われる。ただ、このシステム要件チェックを回避するやり方があるらしいが、ブログによっては内容が違うので、知らない人にとってはそこまでリスクを取ってまでやらなければならないのかと躊躇している人が多いのかもしれない。
敷居が高い2つの理由
- システム要件を回避するやり方がいくつかあるが、どのやり方がいいのか分からない。特にYoutubeで紹介されているやり方は本当に大丈夫なのか不明。以前は使えていた方法だがマイクロソフトによって潰されたものもあるらしい。
- アップグレードが仮に失敗したとしても元に戻せるようにイメージバックアップを取りたいが、最近のPCはやり方が面倒くさすぎる。
イメージバックアップ失敗
オフラインでPCを立ち上げて、外付けハードディスクやDVDにディスク丸ごとバックアップすることをイメージバックアップというが、リストアもできなければ意味がない。以前使っていたやり方は、Knoppixで起動してDVDにバックアップするというやり方だった。ところが、最近のPCはUEFIセキュアブートがBIOSに組み込まれているため、KnoppixやUbuntuのLiveCDはそのままでは起動しない。1週間くらいKnoppixと格闘したが、結局うまく起動できなかった。
サポートが切れる2025年まで放置
最悪の事態は新しいPCを買うことだが、マイクロソフトが将来的にシステム要件を緩和するかもしれないし、Win10のサポートが切れる2025年まで1~2年あるのでそれまで結論先延ばしでもいいかということで、放置することにしたw
きっかけはASCII.jpと@ITの記事
たまたま見つけた@ITの記事にマイクロソフト公認というワードがあったので、読んでみたらいけそうな雰囲気だった。それで重い腰を上げてみることにした。
2021/10/15 https://ascii.jp/elem/000/004/072/4072115/
2021/10/13 https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2110/13/news014.html
2023/11/24 https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2311/24/news027.html#05
注意喚起
マイクロソフトが公認しているとは言え、将来的には使えなくなるやり方かもしれない。もし、このブログを見て「なぁんだ、じゃあ後でもいっか」と思って半年後に同じやり方をやったとしても使えなくなっているかもしれないので、なるべく直近に書かれたブログを参照するようにしてください。
イメージバックアップなしで挑戦! (よい子は真似しちゃダメ)
1.レジストリにチェック回避させるキーを追加する。
2.マイクロソフトからISOファイルをダウンロードしてsetup.exeを起動するだけ。
基本は@ITの2023/11/24の記事の通りにやればよい。appraiserres.dllを書き換えるような記述があるが、これは必要ない。
レジストリ変更#1
キー: HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup
型: REG_DWORD
値の名前: AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU
値: 1
レジストリ変更#2
キー: HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig
型: REG_DWORD
値の名前x5個:
BypassTPMCheck
BypassCPUCheck
BypassSecureBootCheck
BypassRAMCheck
BypassStorageCheck
値: 1
ISOファイルのダウンロード
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11
このページの「Windows11 ディスクイメージ(ISO)をダウンロードする」で日本語を指定してISOファイルをダウンロードする。この記事を書いているのは2023/12なので、23H2バージョンのISOファイルになる。
Win11_23H2_Japanese_x64.iso
ISOファイルをマウントする
わたしはCyberLinkを持っているので、任意のドライブ名でマウントした。@ITの記事の説明でマウントできない場合は、「ISOファイル マウント」で検索してやり方を調べてください。
setup.exeを実行
@ITの記事ではcmd setup.exe /product serverで実行するよう書いてあるが、普通にクリックして起動して問題はなかった。インストールが終わってPCが再起動した後に画面が数分ブラックアウトしたのでもう終わったと思ったが、処理中だったらしい。
というわけで無事アップグレード終了!
アップグレードして1週間の使用感レポート
- タスクバーの挙動がちょっと違うので、Win10に寄せてみた
- Capilotはうざいので非表示
- ウィジェットはEdgeにリンクされているので非表示
- Windows UpdateでWin11累積更新をやってみたが、問題なし
- メモ帳がタブ化されていて感激 (しかも前回開いたファイルを覚えていている)
- エクスプローラーもタブ化されていた
- OS起動からChromeが表示されるまでの時間が遅くなった
- Camo StudioとかChipchampとかLinkedlnとか要らないアプリが入っている
- Win10では前回開いていたエクスプローラー(複数画面)を自動で開いてくれたが、Win11ではレジストリーをいじっても1個しか元に戻せない。
- スタート画面が使いにくい。
- スクリーン上にウィンドウを持っていくとタイルみたいなのが出てきて、画面分割が使いやすくなった。
OSは常に最新のものにしておくのが鉄則です。システム要件を満たしているPCを使っている人はアップグレードしましょう。私のようにCPUだけが要件を満たしていない人は、自己責任でがんばれ! ただし、イメージバックアップは取ることを強く推奨します。