極論すれば、詐欺はやる側やられる側コラボである。


“騙す奴が悪い”。これに異論はない。しかし「騙す人」と「騙される人」の両方が揃って初めて詐欺が成り立つという事は詐欺師がどれだけ必死に人を騙そうとしても、それに引っ掛かる人間が誰も居なければ詐欺は成り立たないという事だ。もし誰も詐欺に掛からないとなれば、詐欺をはたらこうとする者は居なくなり、詐欺はこの世から消えて無くなるだろう。ところが人々は呆れる程に騙され続けている。手の込んだ巧妙な手口にやられるなら仕方ないが、子供騙しのような程度の低いモノにまで引っ掛かってる人は、ちょっと考えるべきだ。隙が多過ぎる人は周囲の出来心を刺激し、犯罪を助長する。簡単に騙される人が沢山いると「俺も詐欺始めよう」って奴がまた増えるので、被害者もまた更に増えてしまう。つまり騙される人は自分だけでなく周囲にも被害を広げているのだ。貴方も日本の犯罪増加にひと役かうのは不本意でしょう。


2021年2月現在、コロナ渦で時短営業に応じない店が批判されているが、開いてるからといって無節操に足を運ぶ客のほうも批判されるべきだろう。店には罰金を課すのに、不法営業店を利用する客のほうに罰金を課さないのは何故なのか?

催眠術も相手が掛かってくれなければ成立しない。

昔、私が爪を切っていると、「爪、夜切らないほうがいいですよ。親の死に目に会えなくなるっていいますから」と忠告を受けた。私は迷信を気にした事は無かったが、気にする人がいる事も当然分かってはいる。しかし「よく○○っていいますから」って、そりゃ誰かは言ってんだろうけど、ウソかホントかも分からないのに、なんでそんな全幅の信頼をもって信じれるかな?夜、爪切ると親の死に目に会えないってどういう仕組みだよ!大体なんで夜、爪切った奴は親の死に目に会わせないようにしたいんだよ!何が目的の呪いなんだよ!
霊柩車を見たら、手の親指を隠さないと親が早死にする]とかいうのも何なのか?霊柩車に親の死期を早める霊力があるとは思えんし、そんな強力で複雑な呪いが指隠すくらいで無効化出来るってのも信じがたい。“親指隠し”ってそんなスゴいの?霊能力無い奴がやっても効果あるくらいに?
色んな旅先でいちいち北枕を気にする人も怖いんですけど。

「アンタは誰かに『人の噂も七十五日』って言われたら、『そうか、76日目にはウワサって消えんだ!』って思えんのか」と言いたい。

雨に振られた時、居合わせた雨男(あめおとこ)にマジ怒りしてる人も理解出来ない。雨男なんて本当に効力あると思うの?気象に影響与えれる奴いると本気で思ってんの?そんな奴いたらそれはもう神でしょ。信じるのはサンタクロースくらいにしといて下さいよ。

ちなみに私はサンタも信じた事がない。幼少期、保育園で先生がサンタの話を始めた時、『浦島太郎』や『桃太郎』同様、“創作ばなし”という捉え方で受け止めたので、家で父がサンタが実在するテイで話をしてきた時も、子供の私をからかっているのだと思っていた。周りの子たちもまさか信じてるとは思ってもなかったし。何故みんなが"桃から産まれる赤ん坊"はいないと思うのに"空飛ぶじいさん"はいると思うのか私には分からなかった。煙突から来るって時点で、壁を通り抜けるとか出来ない設定なのに、暖炉の文化がない日本の家に一体どうやってプレゼント届けるのか。「サンタはスゴい能力があるから煙突無くても大丈夫なんだよ」だそうな。じゃあ北欧では何故わざわざ煙突通るのか。

なんでも疑うのは夢がありませんが、なんでも信じ過ぎるのもどうでしょう?

「そうなんだ!」の前に「ホントなのかな?」が一回あるだけで随分被害も減ると思います。

おまけ
木多康昭応援キャンペーン
泣くようぐいす』第40話より