今日の1曲目:「B:U:T」東方神起
先週の文化の日に
母と一緒に行った神田の古本市で
大げさではなく膝から崩れ落ちるほど懐かしい本と
出会いました。
飯田深雪さんは
わたしが8歳のときに
産まれて初めてひとりで料理をしたときの
動機となったレシピを考案した人なのです。
買った本にはまるで「わ、わたしに?!」と勘違いしたくなるほど
サラサラとサインがしてありました。
うちの母はお料理があまり得意ではないというコンプレックスからか
料理本だけは一流のものを揃えていました。
海外の料理家による本が大多数だった中
日本人の料理家なのに妙に写真がきれいで
かつ「わたしでも作れそうな・しかも食べてみたい」
ちょっと難しそうながらも楽しいレシピで溢れていた飯田深雪さんの本は
ちいさかったわたしの「愛読書」でした。
見よ。とても40年以上前のものとは思えない
このセンスの良さ。
わたしが人生で初めて挑戦したレシピは
飯田深雪さんによる「クリーム・オブ・コーンスープ」
でした。
トウモロコシが大好物のわたしにとって
レストランやインスタントでしかお目にかかれなかった「コーンスープ」を
自らの手でゼロから作るということは
額面以上にエキサイティングなできごとでした。
小麦粉を炒めてブイヨンと牛乳を入れる
という最重要な工程は
特にわくわくしたのを今でも思い出します。
※オリジナルレシピはブイヨンも自作する内容ですが
「とりがら」を買ってもらえなかったため
固形スープで泣く泣く妥協しました。
時間をかけてていねいに作ったコーンスープは
どのレストランで食べたものよりもおいしくて
家族全員からも賞賛を浴び
わたしは窓を開けて世界中に「やったー!」と叫びたくなるほど
うれしかったのでした。
持論ですが
料理の下手な人などいなくて
優秀なレシピさえあれば
どんな人でも料理はうまく作れるはずなのです。
料理がうまいのと
うまいレシピを作れるのは
全く違う技術が問われるんだと思います。
飯田深雪さんのレシピは
小さな子ども
料理コンプレックスのひと
キッチンに立ったことの無いおじいちゃんにとっても
簡単すぎず絶妙にチャレンジングで
何やらわくわくしながらお料理ができる魔法のレシピ。
昨今は
ささっと簡単に作れて
体に良くて
塩分や甘さや油が控えめで
ということばかりにとらわれて
「わくわく」しないレシピが溢れている気がするのです。
それは「料理」ではなく「調理」では?
と突っ込みたくなる雑なレシピも多いです。
便利は便利ですがサミシイです。
ソースを「一度漉す」とか
「器を温めておく」とか
「わーめんどくさっ」と思うことは
実は間違いなくおいしいものを作る
ショートカットだったりもします。
そして事実
バターやお塩を「おっっ?」と躊躇するほど入れた方が
お料理はちょっとおいしくなります。
お砂糖いっぱいであまーいデザートのほうが
確実においしいと言われます。
飯田深雪さんのコーンスープにも
バターはたっぷり大さじ2杯入れますが
でもみんなで食べれば
ひとりのボウルにたどり着くバターは
たかだか小さじ一杯です。
わたしの料理本コーナーに
およそ30年の時を超えて
飯田深雪さんがふたたび参加してくださるというのは
思ってもみない光栄な出来事なのでした。
ちなみにわたしの料理本コーナーには
ジョエル・ロビュションさんもいらっしゃいますが
こちらの方もまた
魔法のレシピを作ることのできる
特殊技能の持ち主です。
しかもこの方は
食材に対する愛情が度を超えており
たとえば「メロン」のページを読んでいるのに
まるでエロ本を読んでいるような気分にさせられるほどです。
この料理本のお話はまた別の機会に。。。
先週の文化の日に
母と一緒に行った神田の古本市で
大げさではなく膝から崩れ落ちるほど懐かしい本と
出会いました。
飯田深雪さんは
わたしが8歳のときに
産まれて初めてひとりで料理をしたときの
動機となったレシピを考案した人なのです。
買った本にはまるで「わ、わたしに?!」と勘違いしたくなるほど
サラサラとサインがしてありました。
うちの母はお料理があまり得意ではないというコンプレックスからか
料理本だけは一流のものを揃えていました。
海外の料理家による本が大多数だった中
日本人の料理家なのに妙に写真がきれいで
かつ「わたしでも作れそうな・しかも食べてみたい」
ちょっと難しそうながらも楽しいレシピで溢れていた飯田深雪さんの本は
ちいさかったわたしの「愛読書」でした。
見よ。とても40年以上前のものとは思えない
このセンスの良さ。
わたしが人生で初めて挑戦したレシピは
飯田深雪さんによる「クリーム・オブ・コーンスープ」
でした。
トウモロコシが大好物のわたしにとって
レストランやインスタントでしかお目にかかれなかった「コーンスープ」を
自らの手でゼロから作るということは
額面以上にエキサイティングなできごとでした。
小麦粉を炒めてブイヨンと牛乳を入れる
という最重要な工程は
特にわくわくしたのを今でも思い出します。
※オリジナルレシピはブイヨンも自作する内容ですが
「とりがら」を買ってもらえなかったため
固形スープで泣く泣く妥協しました。
時間をかけてていねいに作ったコーンスープは
どのレストランで食べたものよりもおいしくて
家族全員からも賞賛を浴び
わたしは窓を開けて世界中に「やったー!」と叫びたくなるほど
うれしかったのでした。
持論ですが
料理の下手な人などいなくて
優秀なレシピさえあれば
どんな人でも料理はうまく作れるはずなのです。
料理がうまいのと
うまいレシピを作れるのは
全く違う技術が問われるんだと思います。
飯田深雪さんのレシピは
小さな子ども
料理コンプレックスのひと
キッチンに立ったことの無いおじいちゃんにとっても
簡単すぎず絶妙にチャレンジングで
何やらわくわくしながらお料理ができる魔法のレシピ。
昨今は
ささっと簡単に作れて
体に良くて
塩分や甘さや油が控えめで
ということばかりにとらわれて
「わくわく」しないレシピが溢れている気がするのです。
それは「料理」ではなく「調理」では?
と突っ込みたくなる雑なレシピも多いです。
便利は便利ですがサミシイです。
ソースを「一度漉す」とか
「器を温めておく」とか
「わーめんどくさっ」と思うことは
実は間違いなくおいしいものを作る
ショートカットだったりもします。
そして事実
バターやお塩を「おっっ?」と躊躇するほど入れた方が
お料理はちょっとおいしくなります。
お砂糖いっぱいであまーいデザートのほうが
確実においしいと言われます。
飯田深雪さんのコーンスープにも
バターはたっぷり大さじ2杯入れますが
でもみんなで食べれば
ひとりのボウルにたどり着くバターは
たかだか小さじ一杯です。
わたしの料理本コーナーに
およそ30年の時を超えて
飯田深雪さんがふたたび参加してくださるというのは
思ってもみない光栄な出来事なのでした。
ちなみにわたしの料理本コーナーには
ジョエル・ロビュションさんもいらっしゃいますが
こちらの方もまた
魔法のレシピを作ることのできる
特殊技能の持ち主です。
しかもこの方は
食材に対する愛情が度を超えており
たとえば「メロン」のページを読んでいるのに
まるでエロ本を読んでいるような気分にさせられるほどです。
この料理本のお話はまた別の機会に。。。



















