2025年最初の月は、お正月休みの間にモヒモヒと読めたのもあり、自分にしてはなかなかいいペースで読めた月になりました。
そして積読のままだった本を沢山読めたのも良かったなぁ。
さて、そんな1月に読んだ中で最も印象に残ったのは『少年の君』という作品。
新潮文庫より昨年の12月に発売になった中国のミステリですが、純愛小説でもあります。
数年前には映画にもなり、それが話題にもなっていたのでそちらをご覧になった方も多いかも。
2025年は始まったばかりですが、とりあえず個人的今年のNo.1です。
1月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:5120
ナイス数:609
リッチ・ブラッド (小学館文庫 ヘ 2-7)の感想
新シリーズは「ビルボード弁護士」が主役。とはいっても刑事弁護どころか法廷にも立った事のない交通事故案件で荒稼ぎしている弁護士という設定が面白いです。そんな主人公ジェイソン・リッチが夫殺しの容疑者となった、疎遠だった姉の弁護を引き受ける事になるというストーリー。アルコール依存症でリハビリ施設を退院したばかりのジェイソンは、どうみても不利な状況で更に脅迫まで受ける中でどう逆転劇を見せるのか。R・ベイリーらしいドキドキするような展開と主人公の再生、そしてビターな物語は一気に読ませます。次作も楽しみです!
読了日:01月30日 著者:ロバート・ ベイリー
恐怖を失った男 (ハヤカワ文庫NV)の感想
分厚くて文庫でも持ち歩いて読むのには不向き。でも、読みだすとスルスル読めて止まらないハードボイルド・アクション巨編。恐怖という感情を失った男ケーニングの壮絶なアクションが堪能できるんだけど、ただ強いだけじゃなく先を読み機転を効かせる様が小気味良いですね。著者の〈ワシントン・ポー〉シリーズとは違った魅力で楽しませてくれました。シリーズ二作目も楽しみです!
読了日:01月26日 著者:M・W・クレイヴン
時計島に願いをの感想
子供の頃に読んだ本に夢中になり助けられた、希望をもらえた、そんな経験や記憶がある人なら間違いなく夢中になれる物語。勇敢な子供だけが訪れる事ができる時計島に再び訪れる事ができた、かつて子供だった四人の大人たち。それぞれの願いを叶えるために、ベストセラー児童書〈時計島〉シリーズの作者ジャックが仕掛ける謎解きゲームに勝つのは果たして?!願いを叶えたいのはゲームに挑む四人だけでは無く…。ファンタジーのようだけど現実的な問題について夢のような希望を抱かせてくれる物語。そして〈時計島〉シリーズ、読んでみたくなります!
読了日:01月22日 著者:メグ・シェイファー
寡黙な同居人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
誰からも好かれている男エイダンに監禁されている‟レイチェル”。そんな彼女がエイダンとエイダンの娘セシリアと同居する事に。生き延びて脱出するためのルールを定めているレイチェルと、男の娘セシリア、そしてエイダンに恋するバーテンダーのエミリーの視点で描かれるサスペンス。エイダンはなぜ他の被害者と違ってレイチェルを生かしておいたのかな。レイチェルのパートでは著者が「あなたは」と呼びかける。そう、レイチェルは読み手自身でもある事で、支配される事の恐れや生き延びるための強さを共に感じる事で、とにかく一気読みでした。
読了日:01月18日 著者:クレマンス・ミシャロン
魔の山 下 (文春文庫 テ 11-53)の感想
前作以上に軽快にサクサク読めたのは、やはり単身でカルト教団に乗り込み、いつそれがバレるのかや、誰が味方になるのかなどの緊張感があるせいでしょうか。オシリス財団を率いるイーライはもうちょっと狂信的な存在かと思っていたんですが、思ってた以上に俗物でしたねw 最後は父が遺した謎へと繋がりましたが、行方知らずの兄はどう関わってくるのか次作が楽しみ。それにしても読んでいて、ちょっと懐かしい冒険小説のようだと感じました。また、〈ジャック・リーチャー〉シリーズみたいだなと思ったけど、解説でもやはり書かれていましたね~。
読了日:01月15日 著者:ジェフリー・ディーヴァー
魔の山 上 (文春文庫 テ 11-52)の感想
懸賞金ハンター〈コルター・ショウ〉シリーズ2作目。首尾よく探し出した相手が目の前で自死。その若者はオシリス財団の研修を受けていたと知ったショウは、オシリス財団について調べると共に、単身、潜り込む。今回は懸賞金が出る訳では無いけれど、ショウの善人さや正義感が燃料となって彼を突き動かします。果たしてオシリス財団が悩める人々を導く〈プロセス〉の中身とその目的とは?!
読了日:01月14日 著者:ジェフリー・ディーヴァー
ネヴァー・ゲーム 下 (文春文庫 テ 11-51)の感想
ディーヴァーといえばどんでん返しが代名詞。本書もどんでん返し的な部分はあっても、その様相は控えめでしょうか。あまりどんでん返しを意識しないで読めたのが個人的には良かったです。主人公もですが相棒となるスタンディッシュ刑事など脇役も魅力的でした。サバイバル術を父から叩き込まれていた主人公ですが、その父の死の謎を追い求めているというのがバックグラウンドにあり、それについて今後よりフォーカスされていくようなので楽しみなので、まずは文庫化された二作目を読まないと!
読了日:01月10日 著者:ジェフリー・ディーヴァー
ネヴァー・ゲーム 上 (文春文庫 テ 11-50)の感想
懸賞金ハンター〈コルター・ショウ〉シリーズ1作目。ディーヴァーの他のシリーズに比べてもとにかく軽快でテンポがいいのでサクサク読めます。懸賞金ハンターといっても、バウンティハンターとは違い、事件性の有無に限らず人を捜す事を生業としているという設定がいいですね。おかげで主人公に感情移入しやすいです。さて、連続誘拐事件の目的とその犯人とは?!下巻に続く!
読了日:01月08日 著者:ジェフリー・ディーヴァー
にわか名探偵 ワトソン力の感想
半径20m以内にいる人物に対して推理力を高める特殊能力〈ワトソン力〉を有しているという警視庁捜査一課三係の刑事、和戸を主人公にしたシリーズ二作目。ひとつの事件に対して関わった人たちによる多重推理が楽しめる短編集。推理力が高まるだけじゃなく、それを披露したくなるという設定は面白いですよね。SATの片瀬つぐみとのコンビぶりも楽しいけど、つぐみが出ない回も面白かったです。さて、和戸の特殊能力は今後も狙われたりするのかな?
読了日:01月05日 著者:大山 誠一郎
バリ山行の感想
昨年、ちょうど六甲山を登ったルートが本書の最初の部分とほぼ同じだったので脳内でその時の事を思い出しながら楽しく読めました。バリは一人でするものだという妻鹿の気持ちもソロで登る事の多い自分にも共感できる部分があるし、生活の基盤の危機にある波多が向き合うのは山でなく生活だと言う言葉にも共感するものがありました。まぁ、そう言いながらどこか冷めたような妻との関係にはどの口が言うんだとも思いましたがw ともあれ新しいギアを購入したくなったり藪漕ぎする場面で受ける痛みなど、リアルな低山登山の描写も良かったです。
読了日:01月04日 著者:松永K三蔵
少年の君 (新潮文庫 シ 44-1)の感想
中国の青春ミステリにして純愛小説。鮮やかに目に浮かぶような情景が美しく、特に前半はその詩的なというか文学的な文章にうっとり。そしてミステリ要素を含めながら描かれていてく後半は、二人の少年と少女が守ろうとしたものの行方を想って夢中にさせられました。信じるもの、信じられるものとは果たして。流れるように描かれる物語はどの場面も印象的で、訳文もまた日本の小説を読んでいるのと違和感なく読みやすかったです。映画版とははまた違った感動も得れ、映画を観た人にも読んで欲しい。2025年は始まったばかりだけど今年No.1!
読了日:01月03日 著者:玖月晞
君のクイズの感想
正解の「ピンポン」は回答者だけでなく出題者も肯定してくれる音。クイズ番組「Q-1グランプリ」決勝戦で問題が読まれる前に正解を回答した対戦相手はどうやって答えを導き出したのかを求める主人公の三島。その過程でクイズによって人生も肯定されていると感じる姿はいっそ清々しかったです。三島がネット上などで見ず知らずの人から表面的なものの見方をされるも、自身も同じような感覚を持っていた事を自覚する姿も印象的。最後に肯定感と共感に満たされたと思ったところで反転する様も心憎かったですし、クイズの奥深さも知れて面白かった。
読了日:01月02日 著者:小川 哲
炒飯狙撃手 (ハーパーBOOKS)の感想
〆の炒飯が良かったなぁ。あと、スナイパー同士が対峙する場面は痺れるものが。スナイパーである小艾が任務を達成した後に狙われるようになり、黒幕を追う姿と、台湾の引退間近の刑事老伍が軍士官の連続不審死を追う姿が交互に描かれる実際の出来事を土台にしたスリラー。説明不足な場面もちょこちょこあって読んでいてストレスを抱える一方で、コミカルな場面も多く読みやすかったです。しかしハッキングできる人がいると便利だけど、最近そういうのが多いので萎える部分も(笑)。ともあれ炒飯、食べたくなったし、続編はどうなるの気になります。
読了日:01月01日 著者:張 國立
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