
〈怪盗ギャンビット〉シリーズ2作目。
「クエスト家以外は誰も信用してはならない」
その掟について、前作のラストではまざまざと思い知らされたロザリン。
実際のところ、家族すらも信用できない結果だった訳ですが、それでも生ける伝説ともいえる母親に対しての愛情は決して消えたりはしないロザリンの様子には、ホッとするような、そうでも無いような。
母親の事をすっぱりと切ってしまえれば、デブローとの事も悩まずに済むのに…なんて。
でも、母親を切り捨てられるようなロザリンだったら、マイロたち仲間がロザリンを友人と認め、助け合おうとしたりはしないでしょうね。
さて、今回は再び〈ギャンビット〉が、組織運営に関する内部争いによって開催される事となり、ロザリンはデブローとの対決を余儀なくされます。
登場人物の紹介が終わっている事もあり、前作以上に騙し合いやアクションなどスリリングな場面を堪能できます。
特にロザリンがカジノで窮地に陥った場面なんかは、どう危機から脱するのかとヒヤヒヤものです。
信じられるのは家族のみ?
それとも友情?
本書は副題の通り、まさに愛と友情のバトルロイヤル!
前回の〈ギャンビット〉にて競い合ったライバルたちが、今回はその技能や知識を駆使し、ロザリンに協力し助けようとする展開は胸熱です。
そして、そんな仲間や友人たちによって、ロザリンが自身で考え、選択する姿は、彼女の成長を見ているようで、やはり胸が熱くなるものがありました。
もちろん、デブローとの恋の行方も気になるところ。
ロザリンもデブローも家族の事は見捨てられないけれど、相手を想う気持ちは抑えられない中で、果たしてロザリンが見出した解決策と未来とは。予想外で面白かったです。
そして今回、何より楽しかったのはロザリンを助けてくれる、かつてのライバルたちとの友情と青春模様。
女同士の友情も良かったんですが、ともすれば暗鬱な展開になりがちな中で、陽気なその様子で場を盛り上げてくれるマイロ、それに天才肌でクールなタイヨウ、二人のやり取りや表情が可笑しくも可愛かったですね。
さて、とりあえず一件落着のように見えますが、当然まだ続きますよね?
ロザリンたちの今後の活躍を楽しみに待ちたいところですし、ハリウッド映画化という事でそちらも楽しみです。



















