高校時代、憧れだった教師と20歳でデキ婚、歳の離れたその夫を癌で亡くし、30代で未亡人となった彩香。
三回忌を迎え40歳になった彩香は、若くして結婚したことで失ったもの、得れなかったものを思い、「雑」な恋愛をしてみようとマッチングアプリで何人もの男性と会います。
そんな中で、パート先の花屋で出会った大地という男性と、相手のことに踏み込まない、束縛しない、そんな「大人な恋愛」をすることに。
けれども大地との居心地のいい関係も、北海道で暮らす一人娘とのこと、大地が抱えていたものによって変化が生まれてきます。
永遠と同じように運命なんて無いのかもと、そして今を美しく思えるようになった彩香は「大人な恋愛」を通じ、強くなったのでしょうか。
でも、もし遣り甲斐のある仕事に巡り合えて無かったら、彩香の選択もまた変わっていたのかも。
それにしても何もかも相手と対等であるというのは難しいですね。
特に彩香にとって亡くなった夫との関係は、歳の差だけでなく教師と生徒という立場だったこともあり、思い返してみると、自ら夫との段差を解消しようとしていなかったなど、自身で受け入れていたとはいえ実は難しく思えるものがあったのかも。
だからこそ「雑」で「大人な恋愛」を求めた彩香の気持ちというのも、なんとなく分かるような気もします。
とはいえ、マッチングアプリで何人もの男の人と関係を持ってみようと思うのは、どうなんでしょうか。
この辺りは女性の感想や意見も聞いてみたいところですが、もし自分の母親がそうしていたら、ドン引きというか受け入れ難いかも。
彩香の一人娘も大地との交際を告げられた時に拒否反応を示していましたが、マッチングアプリのことを聞いたらどう思ったのか、ちょっと気になります。
それにしても、亡くなった夫も、そして大人な恋愛相手の大地、二人を見て、男は身勝手でずるい生き物だな、なんて思ったりも。
また、彩香のパート先の同僚による「引いた紙くずが一等に見える」って言葉は、うん、真理ですね。
自分も妻から紙くずだと思われないよう、せいぜい気を付けます(笑)。





















