9月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2905
ナイス数:325
たぐいまれなる真珠の感想
その美貌のせいで男性達が仕事にならない。そんな理不尽な理由で仕事を次々と首になるパール。そんなパールは友人が得た富裕層家族の住み込み家庭教師の仕事を、その友人の名を偽ってすることに。パールは会った事のない雇い主アンソニーへその日の仕事の成果や家族の様子などを手紙で毎日綴る中、二人の間にはいつしか親愛の情を互いに抱かせるように。しかしその偽りの身分が明らかになった時にどうなるのか、ドキドキしつつ期待しながらニマニマ。その容姿に関して矛盾した部分をつきながらも、痛快で愛おしく思えるロマンチックコメディでした。
読了日:09月30日 著者:アリス・デューアー・ミラー (著), 島村浩子 (翻訳)
ハルカの空: 南アルプス山岳救助隊K-9 (徳間文庫 ひ 24-4)の感想
南アルプス山岳救助隊、K-9シリーズ二作目。今回は短編集で、夏美はもちろん他のハンドラーたちの物語も含め、それぞれ遭難事件に関わるお話が。毎年夏になると小屋泊で登山を楽しんでいる者としては、登山者のマナー問題についてはより自戒を。しかしこんなにマナーの悪い登山客に対しても笑顔で対応している小屋で働く人達には感謝しかない。いつか再び北岳には登りに行きたい。夏美の上司のように無謀ともいえる登山はどうかと思うけれど、お祈りいたい方が。そして「北岳にきただけ」をもう一度したいw それにしても夏美も逞しくなったね。
読了日:09月28日 著者:樋口明雄
反ミーム部門は存在しない (ハヤカワ文庫SF)の感想
SFでありホラーでもありクゥトルフ神話のようにも感じ楽しめました。ミームとは逆に相手の記憶などを抹消し認識されることを拒みながら浸食していくものに対抗する反ミーム部門。その知られざる戦いの模様はゾクゾクするものが。記憶を失い認識すらできないアンノウンにどう対抗するのか。既に人類はこの戦いに負けているのか。負けた世界でどう戦うのか。クイン・サーガともいうべき概念と概念の戦いは、正直全てを理解するのは難しいけど、それでもエヴァなどのアニメに親しんできた者は、その雰囲気や概念を 楽しめそう。映像でも見てみたい。
読了日:09月27日 著者:qntm
善人による完全犯罪 (ハーパーBOOKS)の感想
見知らぬ男を車で轢殺してしまったという息子の将来を守るために、死体を隠す決意をするジョゼフ。しかしそんなジョゼフに前に新たな遺体がっていう設定だけで面白い。読む前はもっとコメディっぽいのかと思ったけれど、実際は登場人物の誰にも共感が難しいイヤミス。しかし読みやすい上に随所にフックがあって先が気になる展開には一気読みさせられます。思いもかけない人物がクローズアップされてからの展開はより映像的。そして連れ子同士の再婚による家族の物語でもあったことが判明しますが、果たしてこの家族の将来は?!
読了日:09月20日 著者:サム ロイド
南アルプス山岳救助隊K-9 天空の犬 (徳間文庫)の感想
東日本大震災での救助活動と、そこで負った心の傷を経て南アルプスの北岳に駐在する山岳救助隊へと配属となった星野夏美とそのバディであるボーダーコリーのメイ。夏実本人にとってはギフトというより呪いだった共感覚。それをメイとく癒しの存在と過酷な山岳救助という環境の中で、いつしか乗り越えるものではなく背負って生きていくものと、大自然と一緒に活動する仲間を通じて感じ取れるようになる姿が清々しくも熱く描かれており、思わず目頭が熱くなる場面も。山岳+警察小説の趣きが強くなる終盤では著者の願いと祈りも。続きも読みます!
読了日:09月14日 著者:樋口明雄
吸血鬼ハンター(45) D-殺戮貴族 (朝日文庫)の感想
〈吸血鬼ハンター〉シリーズ45作目。絵の中の美しき貴族という、その場面にいきつくためのお話。序盤からDの活躍が描かれ、更にこれまでとは違った神祖に関する言及もあって楽しめる場面も。後半は貴族や刺客、都からの調査員などなど入り乱れて、気が付けば終わっていました。最後も美しく印象的な場面のようで、そこに至る最後の戦いの決着の仕方などがいまひとつ理解できないのは自分だけでしょうか。うーん、どうして自分で左手を切る必要あったのかな。色々と面白要素があっただけに、結局なんだったのか疑問が多く残るお話だったかも。
読了日:09月10日 著者:菊地 秀行
同時世界 重なりあう記憶 (ハヤカワ文庫SF)の感想
前世が同時代に?!なるほど面白い設定。同じ魂が同時代の世界にあり、前世に何か影響を与えると自分自身にも影響が。前世療法クリニックの医師サラは、患者マリーゴールドが予知した爆発事故から始まる一連の事件/国土安全保障省の捜査官グラントと共に調べることで患者の治療に役立てようとするのだけれど大きな危機に。前世に感じて疑っていた割りにはすんなり理解するなとかツッコミどころはありSFでありファンタジーであるミステリーであり、そう伝奇小説的な感じで楽しめました。サラとグラントについては予想通りだけど、つ、続きは?!
読了日:09月07日 著者:エリック・ハイセラー
死霊魔術の容疑者 (GCノベルズ)の感想
赤い瞳、白い肌、金色の髪の少女ルナ。その稀少価値により高額で買われる先は死霊魔術師のカーン。カーンの元で魔術師としての修行を励むルナを待つ運命とは。勇者シリーズと同じく優しさの溢れる物語。でも切なさはこちらが上でしょうか。本作もミステリ的要素があるけど、読みなれている人はすぐに分かりそうで正直その構成はそこまでの必然性は感じられなかったかな。基本的にどのキャラもいい人なんですが、カーンについては師匠として自覚し愛を知っていき懊悩するも、それでも決断に至る様子など、カーンの人として姿をもっと見たかったかも。
読了日:09月03日 著者:駄犬
読書メーター
ファンタジーからミステリー、SFにロマンチックコメディなど、バラエティに富んだ9月の読書記録。
その中で、好きか嫌いかは別として印象に強く残ったのはサム・ロイドの『善人による完全犯罪』
読みやすいですし、面白いといえば面白く一気読みさせられるのですが、諸手を挙げて人にお勧めできるかどうかは難しい作品かも(笑)。
さて、10月に入り朝晩の気温も下がってきました。
読書にも身が入りそうな季節です。
とりあえず積読本から読んでいきます!
