南部の由緒ある屋敷を借りる若き北部紳士のクレイン。
一緒に使用人を四名雇うのですが、これがくせ者揃い。
更にそんな使用人たちへ何かと文句をつけたがる客人たちとのドタバタ劇を描いたロマンチックコメディです。
美しき料理人のジェイン=エレンを中心に物語は展開し、ユーモラスでありながら時に毒のある会話は軽妙で、更にはちょっとしたミステリー要素もあって、気付いてなかった自分は純粋にびっくりしました(笑)。
20世紀初頭の時代の雰囲気を感じさせつつ、当時のものから現代に通じる価値観へとアップデートさせていこうとする様子も痛快でした。
なんといってもジェイン=エレンが自身の魅力を自覚しつつ、言い方は悪いかも知れませんが男性陣を転がす様子が特にその皮肉交じりのセリフが楽しく、思わずニマニマと笑ってしまいます。
本書は1916年発表され、舞台化・映画化もされている作品だそうですが、そんなジェイン=エレンの魅力が可視化されたものも観てみたいかも。
