自身の体験を元にミステリー作家としてメジャーデビューを果たしたアーネスト・カミンガム。
まだ二作目も発表できていないにも関わらず、推理作家協会主催の50周年イベントに招かれ、豪華列車3泊4日の旅に出ることに。
イベントには錚々たる作家たちが招かれていて、アーネストは萎縮するが、その旅の途中に作家の一人が殺害されてしまう。
一般客も含めて列車の中には容疑者たる人物が多数いる中で、アーネストは二作目執筆への意欲からも事件の捜査に乗り出すのだが…。
『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』に続くシリーズ2作目。
前作の出来事を小説として出版したアーネストは、駆け出しのミステリー作家として招かれたイベントで乗車した豪華列車で起きる殺人事件に挑みます。
前作もそうだったんですが、面白いのは面白いのに、特に前半がどうにも乗り切れないんですよね。
中盤でようやく殺人が起きてから面白くなるけれど、ミステリーのルールを振りかざし、事件に関するヒントは全て提示されており、読者に対してフェアであることを、事あるごとに語るその語り口のせいでしょうか。
それとも主人公のアーネストに感情移入しきれないのが問題なのかな。
でも、アーネストみたいにこういう無責任にも事件に顔をツッコんでいくのって、コージーミステリーだと特に何も思わないので、自己中心的に見えるアーネストが好きになれないからかも(笑)。
恋人のジュリエットに対する態度も気に食わなかったですし(笑)。
でも、しっかり事件に対して探偵役を務めたアーネストの頑張りは認めます(何目線?(笑))
事件の真相はだいたい予想通りでしたが、それでも謎解きミステリーとしてはユーモア要素もあって最終的には楽しかったです。
何より最後の項が良かった!
実はこれが一番の驚きだったかも(笑)。

