昨日の夕飯後のウォーキング。
いつもの散歩道で今年初の蛍を発見。
昨日はまだ数匹しか見つからなかったけど、数日したら沢山のホタルが舞う様子が見れそうかな。楽しみです。
さて、5月の読書記録。
万博に行く事になってからはその事に気を取られて読書に身が入らない期間があったものの、終わってみれな8冊は読めていました。
印象に残っているのは『DV8 台北プライベートアイ2』、『覚悟』、『過去は異国』。
6月もライブや旅行の予定が入っていて、また読書に身が入らない時期があるかもだけど、とりあえず積読本を消化していきたいです。
5月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:3248
ナイス数:323
過去は異国 (海外文庫)の感想
1989年のイタリアを舞台にしたクライム・ノヴェルにして青春小説。法学部に通い成績優秀で卒業も間近と思われていたジョルジョ・チブリアーニ。ある日出会ったフランチェスコに誘われ「いかさまポーカー」で大金を稼ぐ日々に。その若さゆえの危うさはジョルジョを破滅へと導いていくかのよう。そこに連続婦女暴行事件の捜査をする憲兵隊中尉のジョルジョ・キーティの様子も加わります。誰もが苦みと共に思い返すような経験をしたかと思いますが、その苦みにはどこか憧憬や郷愁を覚えるものがあるのかも。
読了日:05月31日 著者:ジャンリーコ・カロフィーリオ
覚悟 (文春文庫 フ 37-1)の感想
ディック・フランシスの跡を息子のフェリックス・フランシスが単独名義で継いでいる、新・競馬シリーズが文春文庫より刊行!見た目も漢字二文字の邦題も何もかもかつてのハヤカワのようで文春さんの覚悟のほどが伺えますw 物語自体は競馬の八百長を仕掛けている悪人によって家族や自身の矜持まで危機にさらされた元騎手で元調査員のシッド・ハレ―の焦燥感と怒りの炎に煽られるかのように、まさに一気呵成。次の項をめくるのももどかしく思いながら一気読み。実は競馬シリーズ、数作しか読んで無かったんですが、これを機に色々読んでみたいです。
読了日:05月28日 著者:フェリックス・フランシス
楽園のカンヴァス (新潮文庫)の感想
アンリ・ルソーその人、そしてルソーの名作「夢」を主軸にした美術ミステリー。「夢」に隠された真実とは果たして。終盤、ルソーに魅入られた人々の情熱が胸をうちます。美術には疎いですが、それでも引き込まれました。そして大原美術館、一度だけ訪れた事がありますが、あらためてまた行きたくなりました。ところで最初に登場する監視員の織絵が主人公かと思ったら、MoMAのキュレーターであるティムが主人公だったんですね。もうちょっと織絵視点でも読んでみたかったかも。
読了日:05月27日 著者:原田 マハ
ミロクの手 (ハヤカワ文庫JA)の感想
〈グイン・サーガ〉150巻。グイン御大が表紙で格好いい!と思ったら、本人の出番は無し。区切りの150巻て事で表紙なのね。物語自体に進展はほぼ無し。一区切りついたミロク教についてはこれからまだまだ波乱がありそう。パロでのシルヴィア探索行も〈あの方〉が実際のところどうなのか、イシュトの子供たちはどうなっているんだろうとか、いろいろ知りたいことが山ほど。しかし次巻は来年刊行なのね(>_<)
読了日:05月25日 著者:五代 ゆう
骨と作家たち (創元推理文庫)の感想
著名な作家で大学教授だったモスの死から25年。その追悼式に出席するため、モスの教え子たちが大学の施設に集まるも、猛吹雪の中で悲劇が次々と起こるという、某有名作品へのオマージュたっぷりなミステリ。主人公のネルが情報を小出しにしかしないので、ある意味信頼できない語り手のようなものかも。その辺のフラストレーションが特に前半ではたまりますが、後半、悲劇が始まってからがゴシックホラーのような雰囲気もあり、特に最後にはあっと思わせる真相も待っていて楽しめました。前半を我慢できればきっと楽しめる一冊。
読了日:05月22日 著者:キャロル・グッドマン
銃と助手席の歌 (創元推理文庫)の感想
姉のDV彼氏を殺してしまった白人の少女チャーリーは、その場に居合わせた原住民の血をひく少女ナオの言葉で一緒に死体を捨てに行く事に。性格も考え方も違う二人は、更に互いに隠し事を。ロードノベルでありクライムノベル、そして青春小説。さらにシスターフッドな物語なせいか、男性の登場人物は碌な目に合わず、流石に可哀想過ぎないかと思う場面も(笑)。少々雑に思える部分もあるけど、ラストの光景が実に鮮やかでした。
読了日:05月15日 著者:エマ・スタイルズ
それいけ!平安部の感想
なんとも平和な青春小説。葛藤や悩みがあるようで、思いのほか深掘りせずにさらりと次へと話が進んでいくので、読む方の心も平安です(笑)。でももしかして続編があるとすると、その辺りも描かれていくのかな。なんにせよ読み終えると「いみじ!」って使いたくなるかも(笑)
読了日:05月06日 著者:宮島 未奈
DV8 台北プライベートアイ2の感想
前作は台北が舞台でしたが、本作は呉誠は淡水に越しており、前作に登場した愛すべき人物達に会えないのは残念。でも、本作でも呉誠の周りには愛すべき個性豊かな人々が集まり、2つの事件について語られていきます。とにかく呉誠の語りが読んでいて楽しく、思わずクスクスと笑ってしまう事も。また、呉誠が出会い関係を深めていくエマとのやり取りが微笑ましく、いつまでも見ていたくもなりました。次作は呉誠がダークサイドに落とされるとの事で心配だけど楽しみです。
読了日:05月01日 著者:紀 蔚然
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