『その胸の鼓動を数えて』 ローリー・フォスター | 固ゆで卵で行こう!

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いまはただ瞳を閉じて』に続く〈マッケンジー家の三きょうだい〉シリーズの二作目。


主人公のケネディは、過去に心身共に辛い目にあった経験があり、自身の経験をもとにした執筆や講演といった活動を行っています。

過去に受けた傷は癒える事は無いながらも、自身と同じような目に他の女性にもあって欲しくないと願い活動する、その強さが魅力的です。

この辺り、前作の主人公スターとはまた違った強さであり、そこがマッケンジー家の次男であるレイエスがケネディに強く心惹かれた要因じゃないでしょうか。

そのレイエス、前作でも見せていた軽口は本作でも絶好調。

彼の語り口は軽妙で、ケネディとのやり取りだけでなく、家族とのやり取りにはユーモアが溢れていて読みながら気付けばニヤニヤしている自分に気付きます(笑)。

また、二人が惹かれ合っていても、それぞれが互いの事を想って一歩引いている様子も微笑ましかったです。

もっとも、同じベッドで裸のような格好で一晩ならまだしも、いく夜も一緒に過ごす事ができたレイエス、その決意には褒めてあげないとですね(笑)。

さて、女性を食いものにする組織に対するレイエスたちマッケンジー家の絆や強さは前作以上に描かれていたかと思います。

その中でもレイエスたちの父親であるパリッシュの哀しみと強い決意が印象的で、それだけに、家族を想い、レイエスを認めるその姿が何よりも強く印象に残りました。


さて、次作の完結編では、末っ子でデジタル技術の天才であるマディソンと、本作に登場した刑事のクロスビーについて描かれるとの事。今から楽しみです。